源氏物語の言葉

「源氏物語」(瀬戸内寂聴)は若葉の中盤、
とうとう柏木が女三の宮の姿を見てしまいました。
これから彼が辿る道を思うと、あれあれ、見てはダメ!
と心の中で思わず言ってしまいました。

若葉に入ってから急に皆さんの台詞が多くなり
なるほどねえ、と感じ入ってしまうことも
しばしばになりました。
先日は、源氏の院が明石の女御に言った言葉が
深く心に残りました。
『もともと親しいのが当然の夫婦の仲や
 切っても切れぬ親子や兄弟などの睦まじさよりも、
 他人がかりそめのほんの少しの情けを示したり、
 一言でもやさしい言葉をかけてくれたりするのは、
 並々のことではありません』
これは紫式部ご本人のご意見なのでしょうか、
誠にごもっともなお言葉ではありませんか。
親兄弟よりもまったくの他人である方々から
思いがけない親切を頂いた時のあのなんともいえない
幸福な気持ち、心底からのありがたい気持ち。
そんな気持ちにしてくださったあの顔、この顔が
次々に浮かぶということは私は本当に幸福な人生を
歩んで来れていたのだと改めて感謝しましたが、
果たして私は他人様へそういうことが出来たことが
これまでにあったのでしょうか、
50年の生きてきた道を顧みても思い当たらず、、、嗚呼。

また、少し戻りますが梅枝の中で、
源氏の君が紫の上のご筆跡(て)を評して
『あなたの字は、ものやわらかで、
 なつかしい風情のある点では、格別なのだから』
とお褒めになった言葉が琴線に触れました。
まさしく理想の”おて”ではないですか。
そういう字が書けたならどんなにか愉しいでしょう!
源氏の君は六条の御息所の”おて”があまりに素晴らしく
それ故にあらぬ浮き名を流すこととなったのだとか。
そういうきっかけもあるものなのですね、、、。

文章を読んでいる時にふと、その時その時の
自分の心に響く言葉が見つかるのは読書の愉しさです。
そしてこの「源氏物語」の奥深さには驚くばかりです。
 三日月がましろにひかる寒い夜うかれた冬はそこまできてる


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# by orochon3 | 2017-11-25 14:27 | その他(ほぼお酒) | Comments(0)

吞んべえの番組

毎週土曜日の夜、テレビ大阪で放送されている
「おとな旅あるき旅」という番組が好きです。
JR西日本がスポンサーなので旅先は電車で行くところ。
どこへ行くのも大阪駅からの行き方が基本です。
とても身近なところに行っているのを観るのは
新鮮な発見があったりして良いですが、
何かというと琵琶湖周辺に行くのもウレシイです。
お酒好きの三田村邦彦がひたすら呑んだくれて
すぐに酒蔵や酒屋に入って行くのもタノシイです。
先週は天理に行って山辺の道を少し歩きましたが、
私の興味は山辺の道よりも今市の豊澤酒造さん。
豊祝や儀助というお酒、呑んでみたいものです。
というように、いつも色んなお酒を教えてくれて、
実にお勉強になる番組なのです。
明日は久しぶりに和歌山湯浅への旅。
何を食べて何を呑むのかしらん。
 あおぞらに寒風わたり照る紅葉 陽射しもみちてほがらかな朝

あいかわらず日馬の事件関連のニュースばかりです。
貴乃花親方は「頑なすぎる」とか「生き方が下手」だとか
果ては「変わっている」とか言われていて、
今の私にはまるで自分に言われているようで、
いたたまれません。
正しくないことを”正しくない”とはっきり言い、
態度にしめすことは、そんなに良くないことなのかしらん。

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# by orochon3 | 2017-11-24 14:06 | 日記 | Comments(0)

泳いで元気

諸般の事情で9日ぶりにプールへ行きました。
すっかり寒くなったので恐る恐る行ったのですが、
プールサイドのミストサウナに入ると極楽気分!
ドライサウナも岩盤浴も苦手になった今、
ミストサウナは私の最後の砦です。
しっかり蒸気をまわすと全身ぬくぬくホカホカ。
まるで豚まんになった気分です。
そしてもう限界!になったらシャワーを浴びて
プールに入れば、水の冷たさはほとんど感じません。
30分あまり泳いでいたらなんと気持ちの良いことよ。
久しぶりなのでかなりしんどいのですが、
やっぱり水の中を進むのは快適、爽快でした。

久しぶりにお馴染みの方々にもお目にかかりました。
仲良くして頂いているロマンチック・マダムは、
私たちのことをとても心配していて下さったようで
開口一番「元気だったのぉ〜」と再会?を喜んでくれました。
泳いだ後はジャグジィでお喋りして、
パウダールームでもお喋りして愉しかったのですが、
皆さん、色々と身体の不調がおありなんだそうです。
かく言う私も手の甲の痛みはまだ治らず、
アゴの不調も相変わらずです。
「私も色々痛いところがあるんですよー」と言うと
とても驚かれました。
そんなに元気に見えるのかしらん。
まぁ、私も含めてこうしてジムへ来て運動をしていれば、
どこかに痛みがある人には見えませんよね、と言って
アハハと笑ったらなんだか気分が明るくなりました。
 にぎやかにプールサイドはお喋りのはながひらいて笑顔ほころぶ


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# by orochon3 | 2017-11-23 16:12 | 美容&健康 | Comments(0)

きつねに戻る

昨日は代引きの品物が午前便で届くはずだったのに
結局届かず、なんだかグズグズになってしまいました。
買い物もあったのでとりあえずスーパーマーケットへ行って、
そこの食堂でお昼ご飯におうどんを食べることにしました。
選択肢は色々あったのに、あまりに寒くて汁物が欲しい!
おうどんは、きつね、かきあげ、肉の三種類ありました。
いつもならかきあげに即決するところですが、
何故だかこの日は”きつね”が頭から離れません。
きつねうどんなんて、もう何十年も食べたことないのに。
最近、甘い物を食べることができるようになったせい?
なのかどうかわかりませんが、あの少し甘くなったおつゆに
七味を効かせればさぞ美味しかろうと強く思ったのです。

ところで。
昨今の讃岐うどんブームには少し困っています。
若い頃は私も讃岐うどんにウツツをぬかし、
生醤油だーとか言って讃岐まで行ったりもしましたが、
ふと気がつくとうどんにコシなんて要る?と気づき、
近頃はアゴが痛むのでひたすら柔らかいものが良いし、
何よりも、おうどんとは八割がお出汁!だということに
ようやく戻ってきたのでした。
そしてうどんにコシ要りません、エッジも要りません。
できれば丸くて、ひたすら柔らかくツルっとして
モチっとしてくれていれば文句はありません。
なのに、最近はうどんが美味しいというお店は、
よくよく見て聞いてみるとどこもほぼ讃岐系。
昔、どこにでもあったおうどん屋さんが、近所には、
気がつけばほとんど見当たらなくなってしまいました。
そうなると自分でスーパーでおんちのうどんと出汁を買い、
好きなかやくをのせて食べるしかないのです。
ああ、普通のおうどんのお店ないかなあ。
と最近はいつも探していたのでした。

そこへ、このスーパーマーケットの食堂は、
メニューはなんでもありの食券制です。
もしかしたら、あの、普通のおうどんかも、、、
と淡い期待を持って臨んだのですが、
果たして、何十年ぶりかのきつねうどんは、大正解!
ごくごく普通のお出汁で、うどんは柔らかい期待通り。
きつねも甘すぎずさらっとしていて、
懐かしいあの昔食べていたきつねうどんでした。
七味を効かせて、身体もポカポカ。
これで290円というのですから恐れ入りました。
 おばさんとこどもが大好ききつねうどん かやくごはんがつけばなお良し

もう話題にするのはよそうと思いながら、
稀勢の里、やっぱりダメでしたね。
世間は日馬の事件でそれどころじゃないし、、、。

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# by orochon3 | 2017-11-22 14:32 | 日記 | Comments(0)

優雅な洋食屋さん(2)

昨日は仲良しの友達と洋食の会でした。
忙しかった彼女とヒマな私の願いはひとつ、
八月に行った精養軒への再訪。
仕事がようやく一段落ついたと彼女から連絡があり、
ようやく昨日、寒い中、再訪が叶いました。
寒い中といっても彼女が車を出してくれるので、
乗っているだけの私は寒くなんかありません。
極楽気分であっという間に青谷に着きました。

三ヶ月ぶりの精養軒は、やっぱり良いお店です。
静かで明るくてホッとします。
寒いけどお庭側の席に座るとウキウキ感が高まり
メニューを開く手ももどかしく「何にする?」。
迷って迷って、私はハヤシライス、彼女は初志貫徹で
シーフードピラフに決めました。そしてモチロン、
お約束のカニクリームコロッケを半分こしましょう。
ここで私はカメラを忘れてきてしまったことを知り
落胆してしまいました、、、
というのも、供されたハヤシライスがモノスゴイ量!
友達のシーフードピラフも一合はあるボリューム。
これはきっと吾が夫も大満足だと思いました。
彼に見せてあげたかった、、、。
(今度一緒に行けば良いだけの話ですが)

肝心のお味はというともう涙が出そうなくらいの
美味しさ、優しくて丁寧で、正しい洋食です。
友達のシーフードピラフも少しもらいましたが
貝柱と海老がたくさん入っていてにんにくの効いた
しっかりめの味付けが嬉しい。
前回も頂いたカニクリームコロッケは、
カニがこれでもかと入っていて、クリームは
こよなく優しい。食べてしまうのが惜しい!
というくらい美味しくて自然と笑顔になりました。

珍しくお食後にミニクリームブリュレを頂き、
二人で半分こしました。
これもまた優しくて嬉しくなってしまうお味。
静かな店内、親切なお給仕、何もかもに大満足で
今度はもう断然ビーフシチューを食べようと決めて
お店をあとにしました。

このお店に来ると、二人の母校の前を通ることができ
ワイワイ思い出話をしながら帰るのもすこぶる愉しい!
彼女と通るから余計に愉しいのだと思います。
彼女のおかげで良い学生時代を過ごすことが
できたのだなあとあらためて思ったのでした。

いろいろあるけれど、美味しいものを食べて、
たくさん笑おう、そうすればなんとか乗り切れる、
つくづくそう思った一日でした。
 なつかしい母校のすがた垣間見て思い出話ができる幸せ

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# by orochon3 | 2017-11-21 14:20 | 日記 | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


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