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ずいぶん長いことかかってしまいました。
途中で他の本に浮気したりしたものだから。 でも後半からはスピードはグングン。 で、ようやく読了。読んでしまうのがもったいない くらい最後はおもしろくておもしろくて。 最初に映画の方を観ちゃったものだから、 例の場面を楽しみにしていたら、無いんですねェ。 ちょっと残念でしたが、それはそれ、別物として 存分に愉しめました。特に台詞まわしがいいです。 真砂町の先生が主税さんにお蔦と別れろと迫る 大好きな場面であります。酒井先生いい男! 『これ、お前たちに掛けちゃ、己の目は暗でも光るよ。 飯田町の子分の内には、玄関の揚板の下に、どんな 生意気な、婦の下駄が潜んでいるか、鼻緒の色まで 心得てるんだ。べらぼうめ。』 お蔦が寝込んでいるところへお妙がやってくる場面も 実に良いです。泣けます。お妙お嬢さんの優しい心に 小芳とお蔦と一緒になって私もホロホロ泣きました。 『貴女も、私を可厭がらないで、一所に遊んで頂戴よ。 前に飯田町に行きたくっても、貴女が隠れるから、 どんなに遠慮だったか知れないわ』 そしてお蔦がとうとうみんなに看取られて逝く場面。 『早瀬さん、先生が逢っても可いって、嬉しいねぇ!』 とお蔦は、真砂町の先生の腕で泣くのです。 これを読んで泣かないわけにはいきません。ええ泣きました。 ところがこの物語はこれだけじゃあなかった。 もっとおもしろい事がこれから繰り広げられるのでした。 早瀬主税一世一代の復讐劇の幕があがる。 ドキドキワクワクして頁をめくる楽しさよ。 そして何より全編を彩る美文の数々。うっとりします。 中でも私をトリコにしたのはこの一文。 『あわれ主税をして見せしめば、ために命も惜しむまじ』
by orochon3
| 2004-12-14 22:23
| 本
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