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久しぶりの戦後の映画ですが、まだカラーではありません。
そしてこれ、高峰秀子サンのために作ったような映画でありました。 1952年、秀子サンはおそらく28歳くらいでしょうか、溢れる聡明美。 成瀬巳喜男監督の秀子サンの映画、というと浮雲を思い浮かべますが、 これはそれより以前の作品なのですね。フムフム。 観終わってみると、秀子サン演じるところの主人公清子(きよこ)が、 周りの人達のグズグズぶりに反して、清々しくて、潔癖で、芯が強くて、 秀子サンご本人とだぶって仕方がありませんでした。 特にラストシーンは、お母さんの浦辺粂子と歩く後ろ姿に爽やかささえ感じます。 一作品として観て、感想はというと色々あったけど最後はなんだかスッキリ。 それからの続きも気になるけど、きっと清子は自分を貫いて行きて行くでしょう。 という、清々しい気持ちになりました。 これ、幸田文の原作だったかな、と思うくらいなのですが、 しかししかし、これは、なんと林芙美子原作。 確かに、清子以外の人々は、みんなグズグズで林芙美子ワールドの人達なのに、 主人公清子だけがなんだか借りてきたみたいに清く正しい。 うぅぅん。ちょっと違和感を抱かずにいられません。 原作は読んだことがありませんので、違いがとっても気になりました。 では、読んでみましょう、と探すも見つからず、調べてみると、 現在、普通の書店では取り扱いがないとのことでした。 しかも、原作が書かれたのは昭和11年!! はやる心、ときめく胸。 昭和11年という文字を見ただけで、ワタシの心はおどります。 そして、とうとうとある古書店で昭和46年刊の新潮日本文学22、 「林芙美子集」を手に入れたのでした。 放浪記、稲妻、浮雲を収録!と大書きされた帯を見ると、 どれも秀子サン主演で映画化された作品ではありませんか。 こんなところにも、その影響はあったのでしょうか。 昭和27年・大映/監督・成瀬巳喜男/原作・林芙美子
by orochon3
| 2012-03-08 17:16
| 戦後映画
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Comments(2)
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生きる
at 2012-03-25 20:11
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こんばんは。小林信彦さんの黒澤明という時代に昭和27年に大学近くの映画館で、生きるとの二本立てで見たとありました。
稲妻は下町の血縁関係から逃れるために世田谷に引っ越すところに共感したそうです。 わたしの渡世日記も読了。 映画にちょっと凝っているので、僕達急行見て来ます。
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orochon3 at 2012-03-26 10:28
コンニチハ!
ありがとうございます♪ 血縁関係、どうにもこうにも、絶対的に逃れられないものなのですね。良いときもあれば、悪いときもあるのでしょうけれど。 わたしの渡世日記、時代考証がかなりしっかりしているそうです。資料的にも素晴らしい作品だと思います。
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