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見所満載のこの映画ですが、着物の着方も興味深いのです。
ちょっと我が儘なお嬢さんが母親になったという典型的ブルジョア夫人、 水町庸子サンです。肩が狭い! 続いて、坊ちゃんの大好きなばあや。 清川玉枝サンは着物姿しか思い浮かばないほど洋装のイメージがありません。 年配の働く着物、というのでしょうか、とても楽ちんそう。 次に、坊ちゃんの産みの親の芸者さんです。 この方、名前をド忘れしてしまいましたが、いつも地味な感じなのに、 今回は芸者さんか、、、と思いきや、子供をとられた哀しい芸者さんで、 やっぱり役所に合っていました。あまり粋な雰囲気の芸者さんではありません。 ブルジョア夫人は、お人形造りが趣味で、和室でいつも精を出しています。 用事がある時は、女中部屋に通じるこのボタンを押すと女中さんが飛んできます。 とんできた女中さんはこんな着物。 衿がだいぶつまっています、きちんとしている所がお屋敷の女中さんらしい! 和装ばかりなので、最後にモダンな風景を。 坊ちゃんを疎ましく思うお姉さまは、いかがわしいご友人たちとご一緒。 (いかがわしいご友人は、もっといかがわしい男性をお姉さまに紹介して、 挙げ句お母さまがその男性絡みで新聞沙汰になりました!) TEA GARDENというステキなガラスばりの喫茶店から出てきたお姉さまたち。 着物も良いですがやっぱり洋装は素敵ですね、軽やか!
by orochon3
| 2012-07-16 07:03
| 戦前東宝
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