なぜかウットリ女中部屋
先日、お誘い頂いてある見学会に行ってきました。
大阪の名門校である樟蔭学園が管理している登録文化財の樟徳館という建物です。
この建物は昭和11年から3年かかって建てられた大邸宅で、建てたのは森平蔵さん。
材木や植林などでたった一代で莫大な財を成した大金持ちの方。
敷地の隣に製材所をつくって全国の銘木をあつめて建てられたのだそうです。
なんだかスケールが大き過ぎて想像がつきませんが、
実物のお屋敷を拝見すると納得がいきます、あらゆる所に木が使われている、
とても立派(と一言では片付けられないくらい立派)なお屋敷です。

あいにくの雨の中をお仲間の皆さんと見学させて頂きました。
袴姿の女学生の格好をした学生さんたちがお世話くださいました。
見学に来られているのは、卒業生の方が多かったそうです。
車寄せのある大玄関、執事室、応接間、どこも素晴らしい意匠です。
たくさんある和室も洋風の居間も、それぞれに素晴らしいのですが、
とりわけワタシの心を奪ったのは、配膳室と女中仕事部屋でした。
配膳室は、炊事室から運ばれた料理を頃合い良く配膳する為のお部屋。
じっと料理の進み具合をみはかって、次のお料理を用意する、、、
女中さんたちの腕のみせどころですね。
その女中さんたちが、お針仕事などをしながら待機する部屋がここです。
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写真の右上に見える配電盤のようなものは、各部屋からの呼び出しが
それぞれどこからなのかが瞬時にわかるようになっています。
あ、奥様がお呼びだ!それ、坊ちゃんだ!などという具合でしょうか。
この女中部屋、なんともいえない懐かしいような親しみを感じる部屋です。
昭和14年の映画「胡椒息子」の中で、実際にベルをおしている奥様のようすがコチラです。
この映画のお屋敷にはとても大きな女中部屋があって、裏玄関とつながっています。
そして、このお屋敷も樟徳館と同じく女中室と厨房はつながっているのでした。
動線を考えれば、これが一番良いのでしょうね、働きやすい。
これは厨房から女中室をのぞんだところ。
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女中部屋は、いろんな人がいて、いろんな話が聞けて、人間模様うずまくところ。
女中さんたちの笑顔や涙やため息や、そんな色々がしみ込んでいるところ。
私はそういう場所に行くとなぜか懐かしいような気持ちがします。
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by orochon3 | 2012-11-18 12:53 | その他(ほぼお酒) | Comments(0)

主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。
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