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もう少し余韻にひたりつつ、源氏物語、続けます。 もちろん私は女なので男性である源氏の君のことが よくわからないことしばしばでした。 というか、「なんでー?」と頭に?マークを何度 浮かべたことでしょう。 特に女君に対する源氏の君には、時代の違いをくんだとしても、 アカーン!と憤ったり、イヤー!と思ったり。 そんな中で、唯一といっても良いほど源氏の君の思いに とても近づいたような瞬間がありました。 ”幻”の最後の方、12月19日からの御仏名会でのことです。 今年で恐らく最後の仏名会になると思っていた源氏の院は、 導師が源氏の院のご長寿を請い願う祈願の声を聞いて、 仏は何とお聞きになられることかと気恥ずかしい思いをされた、 というところがありました。 原文ではどういう言葉なのかはわかりませんが、 この「気恥ずかしい思い」をされた源氏の院のお心が 素直にすぅっと私の心と重なったのでした。 この時に気恥ずかしく思われた源氏の院が好きです。 瀬戸内寂聴の源氏物語の文庫本についている帯には、 ”みやびな現代語で読める!わかる! 愛と世のはかなさを知る物語” という謳い文句がついています。 このみやびな現代語というのがカギで、 読んでいると時々、ああこういう時には、 こういう言い方をすれば良いのか、と得心することが しばしばあります。 これまで生きてきて、適材適所に言葉を使えずに、 うぅんとうぅんと悩んでも思い浮かばずに何度も 恥ずかしい思いをしてきました。 もう少し早くこれを読んでいたらと思うと、、、 まぁ読んでいたとしても身についていたかどうかは ものすごく不明でありますが。 そしていま”御法”でのこの言葉が心に残っています。 人は、いつまでも続くのではないかと思うような 深い嘆きや哀しみをこうして乗り越えてきたのでしょうか。 『人に後れて生き残り、 人に先立って死んでゆくといったところで、 はかないこの世にどれほどの差があろうか』 永遠と思いし嘆き哀しみも世のはかなさにまみえてきえぬ
by orochon3
| 2017-12-18 14:42
| 本
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