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きらめくモダンの夢!夢!!夢!!!
ようやくにして行けました。 春に東京で開催中から行きたかったのに、とうとう秋の大阪で実現です。 楽しみにしていた期待通りで、満足をしたにはしたのですが、 ワタクシはやはり日本のアール・デコが一番好きなのだなぁと つくづく思って帰ってきたのでした。 きら星のごとく並んだ家具や絵画やタペストリーや宝石などの装飾品・・・ どれも素敵、溜息がもれるのですが、ピピン!とこない。 途中、日本のアール・デコのコーナーに来た途端に何故かほっとする。 おお、これ、これ、これですわ、と気持ちが高揚する。 結局のところ、日本風になったものの方が好きなのでせう。 鈴木表朔の漆器棚引棚なんて垂涎ものでしたわ(図録でゆっくり楽シム)。 海野さんの「アール・デコの時代」を読み終わるのを待っていたわけでは ありませんが、結果として読後に行けたのは良かったかも。 マティスがつくったバレエ・リュスの衣裳を実際に見る事ができたし、 幾何学のデコと流線型のデコが、おおよそのところはちゃんと20年代と30年代とに なっていたのも発見できたし(例外もあったけど)。 もひとつ発見は、20年代は高級素材<黒檀、象牙、鮫皮、漆>で、 30年代は<クロームメッキ、アルミニウム、ベークライト>などの工業的?素材が 主に使われるようになっているらしいこと。 ますます30年代が親しみやすくイイ感じ!として近しく感じられました。 とはいえ、モーブッサンやブシェロン、カルチエの目の眩むような宝石や、 コンパクトで美しいデザインのヴァニティケースや帽子も大好きで、 もちろん、実物のドレスがずらりと並んだ陳列には足がいつまでも止まっていました。 どれもこれも素敵でしたが、やはり薄ピンク色をしたサテンのドレスが大変結構でした。 マドレーヌ・ヴィオネの1933年のデザインだそうです。流線型でございます。 図録によると、『1934年のヴォーグ誌は、おしゃれな女性について、 「横から見るとモーターボートや飛行機のように風を切って流れるようなラインをしている」 と書いてある。この流れるようなラインを生み出したのがバイアス・カットであった』とか。 バイアス・カット、今ではごくごくあたりまえの事なのに。 ずっと洋服を着ていた国においてもファッションの革命的な出来事があったのか・・・ それにしても、どのドレスも背面デザインが素晴らしすぎです。ばっくり開いています。 腰のあたりまで、V字やU字に開いているのです、もちろんブラジャーはつけませんのね。 スタイルの良い欧米の女性には着こなせても、着物体型だった当時の日本女性には ちょっと無理だったのでは。ぁ・・・もちろん現代を生きるワタクシにも無理。 それにしても。あのストランド・パレス・ホテルの階段室!!! あのサテンのドレスを着て、あのカルチエのダイヤのブレスをつけて、 ロバァト・テイラーのような紳士にエスコートされてあの階段をのぼってみたいっ! どんなに素敵だろうかと勝手な妄想はふくらむばかりだったのでした。困ったものです。 実は子供の頃から少女時代にかけて、1950年代〜1960年代という時代のアメリカが とても好きでした。ロックンロールだとかガールグループだとかの音楽から 入ったのですが、アメリカングラフィティやグリース、ヘアースプレイ等の映画や ミュージカル、写真集から、その当時のアメリカの街並みや風俗に憧れておりました。 中でもとりわけワタクシの心を奪ったのは、ドライブイン。 グリースやアメリカングラフィティにもよく登場するあの流線型の建物。 内部も至る所に流線型。憧れて、憧れて、夢にも見たあのドライブインは、 その頃にリヴァイバルで流行ったアール・デコだったのですねェ。 大きな発見でございました。道理でどっちも想い焦がれていたはずであります。 たくさん、気に入ったものはございましたが、中でも欲しい。すぐにでも欲しい。 と思ったのは、コダック・バンタム・スペシャル。 一見、ちょっとクラシカルな雰囲気のカメラかな、と油断させられて、図録を見ると、 なななんと、タテにしてレンズの部分を開いて撮るのですか!うわぁん、ステキ。 隣にあったボー・ブローニーの色違い三兄弟カメラも四角くてデコデコしててカワユイ! 図録によると、このカメラをデザインしたティーグ氏は、他にもコケット・カメラなるものを デザインしていて、それは流行に敏感な女性をターゲットにしていて、カメラにぴったりな コンパクトと口紅も用意されていたんですってヨ!ああ、どうぞそういうカメラを販売して。 今回、初めて音声ガイドなるものを聴きながら観覧しました。 当時の音楽が流れるサービス付きだというもので。 デューク・エリントン、アステア等々を聴きながら、ご機嫌さんでした。 帰りに売店でCD買っちゃいました!
by orochon3
| 2005-10-30 18:48
| その他(ほぼお酒)
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Comments(6)
> 音声ガイド(中略)当時の音楽が流れるサービス付き
おお、これは存じませんでした!ちょっと悔しいです。 CDはもしやアールデコ展特製なのでしょうか?売店スルーしちゃったのです、混んでたので・・・。 といたしますれば、曲目などが、ゼヒ知りたいです~。
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orochon3 at 2005-11-01 09:30
23あるガイドコーナーのうち、音楽付きは8つだけでしたが、当時の音楽を聴きながら観るというのは、たいそう気分の良いものでしたヨ!売店、大阪では会場と共にガラガラでした。複雑な気持ちです。
CDはこういうものです。 http://www.mfashop.com/909837282.html ちなみに曲目は、こちらです。 http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfbta607/artdeco.html ほんとに色んな曲が山盛りで、秋の夜長に楽しんでいます♪
おお、丁寧なご紹介ありがとうございます。しかも曲目まで!!
これはジャケットだけで「買い」ですね。しまったなあ。 CD三枚組み、デジタルリマスター、V&Aのオリジナル! 各CD毎のテーマ設定も素敵だし、ジョセフィン・ベーカーの音源なんていうのも知らなかったです。 まだ読んでいる途中なんですけど、「ロストジェネレーションの食卓」という本の中に彼女のエピソードが出てくるのですが、人気者なって以降の彼女の人生などを始めて知って、結構じ~んときました。本当に素敵な女性だったみたいです。声が聞きたい~。 大阪展、だんだん混むのでは??やっぱり会期の早いうちに行くのが吉、ですよね。反省。
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orochon3 at 2005-11-03 22:17
ベーカーさんといえばお猿サンを思い出します。海野氏の「アール・デコの時代」でも頁をさいてジョセフィン・ベーカーについて書かれていて、興味深かったです。
こちらのブログを見て「え!そんなのやってるの!」と見に行ったら月曜日でお休み、本日やっと見に行けました。ラスト2日の滑り込みです。
まずはご紹介ありがとうございました。 「妻がまともに物も置けない物置など買込むのは何故だろう?」と思ってましたが、これだったのか!と思うようなものもありました。 私も急に日本のアール・デコに移った時、首筋が温かくなるのを感じましたが、逆に海外のピンと張ったような緊張感もよいです。 その中で日本の物でもぐっときたのは国鉄のポスターでした。 特急富士がロンドンまで行っていた時代でもありますが、他国の物と比べた時の躍動感! 「戦後の高度成長は満州事変を起点とする」との説を是とするなら、まさに未来を予感させる一枚に思えました。
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orochon3 at 2005-11-05 23:15
もう終了だったのですか!間に合って良かったですネ!
こちらこそいつもご覧頂いてありがとうございます♪ 何故だか、ここのところアール・デコに関することがら縁が続いていて嬉しいかぎりでございます。 国鉄のポスターにぐっとこられるなんて殿方でございますね、私は宝石に目が奪われておりました。反省。
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