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可愛らしい、可愛らしい。ともかく高峰美枝子嬢がめっぽう良いです。
素直で、心も姿も美しいお嬢さん、という典型ではないかと思います。 佐野周二のお兄サマとその恋人の高杉早苗サン。 (奇しくも『争う美人姉妹』の直後で若かりし頃の早苗サン、美しい!) この二人は親に許されず駆け落ちの身。その親とお兄サマの間を 軽やかにとびまわって二人を幸せにしてあげる、 文字通りキューピッドの役回りが美枝子嬢にぴったり。 二人を映画に誘って、お兄サマが煙草を吸いに席を離れた隙に、 そっと早苗お姉サマに母から預かったお金を渡すくだり、 美しい二人にみとれてしまいました。 服装、容姿、しぐさ、ことばづかい、全てにおいて美しい! 見習いたいものです。もう遅かりし・・・かも。ですが。 早苗サンはホステスさんをしてお兄サマを養っています。 その時のテロンとした'30年代型ドレスも良いですが、キモノ姿にも注目です。 半幅に帯締めでキチンと感を出していらっしゃる。 だらしのない女性ではないのですわよ、と背中が物語る。 そして、この着付け。 おせなの部分、脇を背中心へ向けきれいによせているのが わかるでせうか。彼女は夜の商売をしていますが、 決して生活は乱れていませんヨ、とおせなが物語っているのです。 このおせなを見ているのが、突然お兄サマを訪ねてアパァトへ やってきた妹の美枝子嬢。 早苗サンのキチンとしている背中を見て、この方なら大丈夫、と 微笑んでいるようでありました。 訪ねたアパァトは一間ですが流しもあり、なかなか住みやすそう。 「私、アパァトに来たの初めてよ、病院みたいね」とは美枝子嬢のご感想。 ラストで、ご両親に晴れて許された佐野周二お兄サマが、 早苗サンに電話で、うちに来てくれるね、と優しく言うと、 電話口で喜びのあまり泣き出す早苗サン。 「きみ、泣いてるの?」と言われた早苗サンは、 笑顔で「いいえ、笑ってますわ」と。 その台詞と笑顔にワタシまでつられてニッコリ。 いい映画でした。 昭和13年・松竹(大船撮影所)/監督・島津保次郎
by orochon3
| 2006-09-11 22:38
| 戦前松竹
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