2017年 08月 14日 ( 1 )

おもしろすぎる源氏の語り手

窓の外でツクツウボウシが鳴いていました。早いな。
暑い中、瀬戸内寂聴『源氏物語』を読む日々。
ようやく「絵合」まで辿り着いたという体たらくですが、
なんとなく面白さがわかってきたような気がしています。
そんな気がしているだけかもしれませんし、
この瀬戸内寂聴の訳が面白いのかもしれません。
私の一番のツボは、語り手の独白の部分。
これが出て来たら、不意をつかれてクスっと笑ってしまうのです。
源氏物語が語られているのをお側にはべって聞いている気分。

「明石」で源氏が帰京する段になり、誰もが源氏がいなくなってしまう
という悲しみに感無量となり、口々に嘆き悲しんでいる、、、
『けれどもいちいち書きとめるほどのこともあるまいと思うので、
省略します』と書かれているのを読んだ時は、
「書かへんのかいっ!」とツッコミを入れたくなった程笑いました。
その他大勢の人たちへの扱いが面白過ぎます。
他にも思い出すままにあげてみると、
「関屋」の最後、尼になった義母(空蝉)への河内の守の恨み節に対し、
『それこそ余計なお節介だと、世間では噂しましたとやら』と
バッサリと切り捨ててしまいました。
こういうところを読んでいると、原文ではどうなっているのかしらん?
ととても興味が湧いてきてしまいます。
紫の上が言ったほんの一言も、原文ではどう書かれているのかな?
と気になったりして、いつの日か、原文を読んでみたいという
野望がふくらんでくるのです。これは本当に野望です。
けれどもそれはとりあえず、挫折せずに瀬戸内寂聴訳を
全巻読んでからではありますまいか、と語り手(紫式部?)に言われそう。

お盆ですね。吾が家にはお仏壇はなくて神棚なのですが、
ご先祖さまに手をあわせました。
 道々に見られる蝉の屍のひとつひとつに命をおもう

[PR]
by orochon3 | 2017-08-14 12:46 | 日記 | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


by orochon3

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
戦前松竹
戦前東宝
戦前日活
新興キネマ
戦後映画
映画その他(洋画)

着物

その他(ほぼお酒)
ワイン会
美容&健康
日記

最新のコメント

団長さまありがとうござい..
by orochon3 at 08:10
 お久しぶりです。  ..
by さきたか at 19:54
nonchalantサ..
by orochon3 at 13:59
はじめまして いつも楽..
by nonchalant at 13:27
ピリさま!ありがとうござ..
by orochon3 at 08:54

ライフログ


巨人ナインが愛した味 ― 情熱料理人「梅ちゃん」のおいしい交遊録


キネマの美女―二十世紀ノスタルジア


昭和モダンキモノ―叙情画に学ぶ着こなし術


女学生手帖―大正・昭和乙女らいふ


ノスタルジック・ホテル物語


消えたモダン東京 (らんぷの本)


大正住宅改造博覧会の夢―箕面・桜ヶ丘をめぐって (INAX BOOKLET 別冊)


シネマ大吟醸 (小学館文庫)

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
more...

タグ

(146)
(131)
(96)
(17)
(11)
(9)
(8)
(8)
(6)
(6)
(5)
(5)
(5)
(5)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(1)
(1)

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

お酒・お茶
映画

画像一覧