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噂の娘
なんとも言えないうっとおしい映画でした。
後味の悪いこと・・・中途半端なこと・・・。

舞台である酒屋さんというのもあんまり魅力ないし、
優等生美人姉の千葉早智子サンの着物姿と
梅園龍子サンの遊びほうけるモダンな妹の洋装姿くらいしか
愉しめるところはありませんでした。
姉サンのお見合いに二人して出かけるところは良いです。
姉妹そろって着物にショール。
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モダン妹のショールはなんと大きなハッパ柄だし、
姉妹そろって手首にフリルのついた白い手袋しています。
アンバランスなようで、似合っているところが素敵!
今度の冬はマネしてみましょう。

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妹クンはどうしようもない放蕩娘だけど、小脇にバッグを抱えて
友人たちともしくはボーイフレンドと街をかっ歩する姿には、
他の登場人物たちがウダウダうっとおしい中、爽快でもあり。
彼女はかなり肉感的で、洋装でもなんだか着込んでいるからか、
ふくよかだからなのか、とにかくシルエットがモコモコしています。
そこが彼女らしくもあっていいんだけれど。
優しく賢いんだけどどちらかというと陰の姉サンは、
格子縞の着物に薄いお太鼓を締めていて、それと比べると、
どうしてもワタシは妹の方にひかれてしまうのでした。
まあ個人的な好みの問題なのですが、いい子ちゃんでおもしろみがない、
というのが致命的なのでした。
妹はおじいさんに、姉はお父さんに似たのかしら。

それでも街中の場面はなかなかよろしかったです。
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おじいさんが最後に言った台詞が印象的でした。
「これから何もかもうまくいくよ」
なーんの根拠もなくって説得力ゼロ!

で、噂の娘ってどっち?

昭和10年・製作・P.C.L.映画製作所/演出・成瀬巳喜男
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by orochon3 | 2005-06-30 22:31 | 戦前東宝 | Comments(0)
はたらく一家
貧しい、と一言で言っても、なかなか実感としては
わかるものではないので、この映画、なんだかよくわからぬうちに
「終」になってしまった、というかんじ。

徳川夢声お父さんの一家が住む近所にある喫茶店では、
かわいい椿澄枝が働いていて、一家の長男坊といいかんじ。
一家の家庭での場面よりも、私はこの店内の場面がおもしろかった。
ちょっと酔っぱらって夜に店へやってきた長男坊に、
お水ね、と言って澄枝サンがお水を注いであげるところ、
きれいな硝子の水差しに一目惚れしました!いいなぁ、これ。


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あとは、夢声お父さんを初めて映画でじっくり観ることができたくらいで、
そんなにおもしろくもなく、さらーっと観終わってしまった映画。

昭和13年・製作・東宝映画/演出・成瀬巳喜男
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by orochon3 | 2005-06-22 17:23 | 戦前東宝 | Comments(2)
ハッピーバースデー!
サスケくんのお誕生日(たぶん)です!
知ってか知らずか、ご本人のサスケくんは暑さのため、少々ばて気味。
おなかポンポン出してうだっているところを写真撮っても堂々と動じず。
さすが〜!

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彼を見慣れてしまったせいか、他のお猫さんたちを見ると、
“ちっちゃな猫ォ〜!”と思ってしまうのですが、
実はサスケくんが他のお猫たちよりも弱冠大きいせいなのですね。
我が家の永遠のアイドル猫(故)オロチョンは、どちらかというと小柄で、
中途はんぱな大きさの猫でした。身体も弱く、病気ばかりしていました。
しかし、サスケくんは我が家始まって以来の大きな猫で、
病気らしい病気もしたことがありません。
幼少のみぎり、近所の野良猫三毛子にお尻をガブリとかまれたことぐらいしか、
お医者さんにかかった事がないという、元気印のお利口さん!
甘えん坊で食いしん坊というのが長所であり短所でもあったりして。
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by orochon3 | 2005-06-21 09:14 | その他(ほぼお酒) | Comments(0)
放浪記
これはワタシの好きな放浪記じゃないわーん!
とにかく美しすぎる&お上品すぎる林芙美子、なんて奇妙!
(劇中は小林ふさ子という名になってます)。
なよなよしすぎるし、きれいすぎる。(容姿、行動すべてにおいて!)
ちがう、ちがう、ちがいすぎる!違和感アリアリです。
いくら腹の立つキライな相手が持ってきた水菓子でも、
窓から放り投げるなんて・・・違うんじゃないですか?
お腹が減って貧しくて食べる物がない時、他人の部屋に入り込み、
みそ汁を盗みすすった彼女とは思えないではありませんか。
が、よく考えてみれば、この作品、林芙美子バリバリの現役中の作品ですね。
彼女に対して遠慮があったのかもしれません、もしくは彼女からの注文とか、ね。

ともあれ、違和感を感じながらでも、愉しめました。
だって、10年くらいは経っているけれど、かなりリアルタイムに近い
大好きな放浪記の世界をヴィジュアルで体験できたのですから。
あの頃の市場の様子。部屋の隅に小さなコンロを置いて、煮炊きする様子。
そういう小さなことのすべてから生活がぐぐぐっと迫ってきます。
それこそが放浪記、林芙美子なのかもしれません。

ファッションは、全編通してほとんど着物姿しか出てきません。
気が付いたことと言えば、お太鼓がとっても薄っぺらなこと。
枕が入っていないのでは?というくらいホントにぺったんこでした。
着たきりスズメの新米フサ子に、料理屋のセンパイ女中が着物を貸してくれますが、
彼女もろくな着物を持っていない。上前に大きな穴がある着物を貸してくれて、
「左前に着れば大丈夫よ、かえって子供らしく見えて良いワ」
なんて言うので、びっくり。ひっくり返りそう。
着物はこう着ます、こう着ないとおかしいです、等とうるさく言う現代と違い、
なんて恐ろしくおおらかなんでしょうか!つくづくいいなぁと。

色々あって、カフエの女給に成りはてると、お洒落でちょっと良い着物を着るフサ子。
カフエの場面も、かなり当時に近いのではないかしらん。
個人的には大いに当時のカフエ、女給さんに興味がありますので、
目をさらのようにして食い入って観ていました。
コンチネンタルタンゴが流れる店内、お客のトンカツをフォークで食べる女給。
こういう何気ない描写にとてつもなく惹かれてしまうのでした。

え?!ここでおしまいなの?というところでぶつりと「終」の文字が。
もっと続きが観たいのにぃー!ということは、このフサ子も充分魅力的なのか。
妹分になったとっても若い堤真佐子、とっても良かったです。

昭和10年・製作=P.C.L.映画製作所/監督・木村荘十二
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by orochon3 | 2005-06-12 23:14 | 戦前東宝 | Comments(0)
川奈ホテルと判明いたしました。
四月に観た「音楽大進軍」で舞台になっていたホテル。
どこなんでしょぉ〜?と悩んでいましたが、
ふとしたことから判明いたしました。

某所にて手にした「川奈ホテル」のパンフレット。
例の半円形のテラスのようなのが突出した建物がそのまま載っているではないですか。
おお、ここだったのね!あの素敵なホテルは!!
というわけでした。あの建物、そのまま残っているのですネ!うれしや。

そして今日、本棚から久し振りにとりだした「ノスタルジック・ホテル物語」
にもちゃんと写真入りで載っておりました。あっけない幕切れ。
というより、すぐにこの本を調べてみれば良かったのでした。
しかし。
よくご存知の方ならば、この特徴的な建物は有名だったのでしょうネ。
川奈ホテル、ゴルフもしないワタシには、今までなんのご縁もなく、
かなりお高いこのホテルには行くことないだろうなぁと思っていましたが、
俄然行ってみたくなってきましたッ!!
けれども、今、このホテルを訪れても、あのお庭でダンスを踊っているヒトは
きっと誰もいないでしょう・・・つまらない。

映画の中の川奈ホテル

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現在の川奈ホテル

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by orochon3 | 2005-06-08 15:29 | その他(ほぼお酒) | Comments(0)
風の女王
なんともヘンテコリンな映画でした。
後味の悪いこと・・・いやなもの観ちゃったというか。
登場人物がほとんどみんなヤな感じなのでした。
三宅邦子サン、改めてじっくり観たけど、ちょっとコワイ。

そんな中で、あ、そっか!と今更ながらに思ったのは、
会社の場面で、置いてあるのがすべて木の椅子と机だったこと。
スチールの机や椅子が当たり前で、当然!と思っていたけれど、
ほんの数十年前までは木製があたりまえだったのですねぇ。

お得な場面としては、温泉のお風呂場が観られたこと。
こじんまりとした良いお風呂です。
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そして、喫茶店のレジのところが映りました。
お勘定場という感じですけど、和服の女性が座っていて、
お会計時には立ち上がって応対します。
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それから、気に入ったのは、妹役(これがまた最悪なコ!)高杉早苗サンが、
家出をして身を寄せるホテルがとても洒落ていて素敵でした。
部屋の中も広々としていて、長期滞在者用のアパートメント形式ホテル、
のようなものでしょうか。作家や音楽家などが住んでいそうな。
廊下も広々、階段も螺旋風でよろしかったです。
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追記(6月11日)
冒頭、主人公とお友達が二人でスキーをしています。
そして滞在しているホテルが映り、ここもなんだか素敵な感じ!
あとで調べてみたところ、赤倉観光ホテルでロケしたそうです。
残念ながら今は建て替えられて当時の姿は見られません。
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昭和13年・製作=松竹大船/監督・佐々木康
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by orochon3 | 2005-06-01 22:27 | 戦前松竹 | Comments(0)
  

主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。
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