お部屋の露天風呂から上がって、夕食までの時間、周辺の散策と洒落こみました。
浴衣をきて、下駄をならして、夕暮れの温泉街は、
時が止まっているような不思議な感覚。
ふと見ると、金比羅さんへ続く参道の両脇に小さな碑がずらりと建っています。
二十四の瞳の一節や、金比羅さんを題材にした文章の一部が彫られていて、
その裏には、例の“金比羅ふねふね〜”の歌の文句が刻まれていました。

そもそも私と“金比羅ふねふね〜”の歌との出会いは、小学4年にあがる春のこと。
香川県の丸亀商業高校がセンバツで甲子園に出場しました。
ちょっとご縁がありアルプスに応援に行ったワタシが耳にしたものこそ、
応援歌としてエンドレスで流れる“金比羅ふねふね〜”の歌だったのです。
以来、金比羅さんに行くのが夢でした、と、いうほどのものではないのですが、
正調“金比羅ふねふね〜”が聞きたいなあと思っていたのでした。

小学4年の時から覚えていたワタシの歌詞はこうです。
♪金比羅ふねふね お池にほかけてシュラシュシュシュ〜
 まわれば四国は ナントカ なぁかのほり ごずさん金比羅大権現 ひとつまわれば・・・

疑問としては、ナントカの部分の歌詞は何というのか?そして、肝心なのは、
お池とは満濃池のことなのか?そして、子供がお池で船遊びをする歌なのか?
なかのほりとは中野堀という堀なのか?ごずさんとは???
これらが全て解明されるのだと思うと、行きの車中でも胸がワクワクするワタシでした。

加えて今回、金比羅さんへ行くにあたり、この歌をあちこちで歌っていたら、
意外にみんなこの歌詞があやふやだった事が判明したのです。
例えば、♪なぁかのほり、ではなくて♪中野小路(こうじ)、だと歌う者あり。
♪ごずさん、ではなくて♪ぞずさん、と歌う者あり。
ますます謎は深まったのでした。

つづく。
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by orochon3 | 2006-05-31 08:49 | | Comments(0)

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目に青葉。深緑の美しい五月の初め、とある記念旅行で、
香川県に金比羅参りへ行って来ました。初めてデス!

朝11時、何故か難波を車で出発。
途中、淡路島のSAで昼食をとったり、
徳島のSAで大好物のすだち関係を買いあさったりして、
それでも琴平の宿紅梅亭に着いたのは3時頃でした。近いですね!

さっそく浴衣に着替えて温泉へ参りますと、
なんと大きな浴場に私たちだけの貸切状態。なんとも贅沢なことです。
空は晴天、新緑が目に美しく、頬を吹きなでる風は爽やか。
なめらかで優しいお湯につかり、心身ともに清らかにな気分になりました。

存分に大きなお風呂を愉しんだ後には、お部屋の露天風呂へ。
今回は、ご招待旅行だったので(注・我々が招待した側デス!)、
はりこんで露天風呂付きのお部屋に致した次第でございます。
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こちらは、例の!象頭山(ぞずさん)を眼前に温泉を愉しむことができました。
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 ♪金比羅ふねふね お池に帆掛けて シュラシュシュシュ〜
なんて歌ってみたりして、気分は上々。
この「お池」というのは小学校の社会で習った満濃池の事なんだろうなぁ〜。
お池にお船を浮かべて遊んでいる子供達を勝手に想像して歌う私でした。

つづく。
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by orochon3 | 2006-05-30 08:52 | | Comments(2)

一人息子

シンキクサイ映画でございました。
がぁっくりしんどくなりました。

お話はこんなかんじですが、
そんななかで飯田蝶子サン、良かったです。
肩に手拭いをかけた姿がこんなに似合うヒトもいないでしょう。
坪内美子サンも良かったです。健気でしとやかで。

最後に、おっかさんが鏡台のところに残していった
お金と手紙を夫婦が見つけた場面では、ホロリとさせられました。
うぅぅん、でもそれだけでございました。
やっぱり小津監督とは相性悪いみたい・・・感性が合わないというか。
あ、それと笠置衆サンもダメなのだなぁ、ワタクシは。

大正末の群馬。のどかに手で繰っていた糸が、
昭和初期にはすっかり近代化されていました。
女工さん達にもお喋りや笑顔が消えていました。

昭和11年・松竹キネマ(大船撮影所)/監督・小津安二郎


こんな時は元気にお酒でも飲みましょう。
霊験あらたかな熊野の地酒、その名も吟醸酒「熊野三山」です。
和歌山県新宮の尾崎酒造さんです。
『世界遺産、熊野三山地域唯一の蔵元で、
霊峰奥熊野に源を発し流れ出る熊野川の伏流水を汲み上げ、
丹念に磨き上げた山田錦を用いて、丹精こめて醸す、伝統手造りの吟醸酒。』
という大仰な解説がついていまして、大仰なお酒かと思いきや、
まったりとしてでもキレもあって、バランスの良いお酒でございます。
スタイルの良い仕事もできる美人、性格も良し、でも出身は新宮、てな感じ。
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by orochon3 | 2006-05-25 08:47 | 戦前松竹 | Comments(2)

学生ロマンス・若き日

ようやく、久し振りに映画でも観ようかな、なんて気分になりました。
こんな時は、思い切りノンキでのどかなのがいいですね。
ということで、選んだ作品でございます。

無声です。音楽もなし、弁士もなし。たまぁーに入る字幕のみ。
ということは、ひらすら白黒の画面に見入る、見入る、見入る。
なんせ字幕がほんとにたまにしか出ないので、ほとんどは、推理です。
で、字幕を観て、軌道修正する、というおもしろい鑑賞の仕方でした。
疲れるけど、慣れるとおもしろいかも。
演じる人たちの表情がとっても豊かで、言葉や字がなくてもわかる部分が多い!

冒頭のモダンなタイトルに心ウキウキ!
もちろん字幕もあの読みにくいモダンな字体。いいですねぇ、アールデコ。
物語はこんなふうです。
特別おもしろいわけではないのですが、
試験の終わった早稲田のスキー部の連中が赤倉へスキーに行って、
夜、炬燵にあたりながら話をしている場面。
「こうしてると試験で覚えたことなんて忘れちゃうね」
「僕なんて忘れるから覚えなかったよ」
「おまえ、落第するよ」
なんていう会話が交わされるところで思わず笑ってしまいましたけど。
のどかでいいですねーえ。
もちろん、会話と言っても字幕が順番に出るだけなのですが。

シャン(美人という意)な千恵子役の松井潤子が、冒頭に、
バラ(もしくは牡丹)が大きく描かれた羽織を着て現れると、
画面がぐんと華やいできます、色がなくてもわかるのですね、こういうの。
引っ越しの場面ではその昔風の長い袂をわきに入れ込んで軽快です。

以下、心くすぐられた点を箇条書きにてまとめます。

・試験勉強で机にかじりつく学生・山本は、ホワイトアスパラガスの缶を
 机上に置いて直接指でつまみあげて食べている。
・千恵子の机上にはふさのついたかわいらしい電気スタンド。
・山本がスキー行きの為に用意したのは「美津濃」と書かれた箱に入った靴。
 一見ちょっとゴツイ革靴だけど、スキー靴らしい。
・町の中の掲示板に、貸間と書かれた貼り紙がズラリ並んでいる。
 全て、四半と六と書かれているところをみると、四畳半と六畳だったらしい。
・学生・渡辺は学校から帰ると学生服を脱ぎ、セーターの上から着物を着ている。
 毛糸の手編みの靴下を履いているけど、きちんと靴下止めをつけて履いている!
・スキー場のヒュッテでコーヒーを飲む学生達は、見覚えのある赤い(多分)箱から
 干しぶどうをバクバク食べている。
・若い千恵子は始終着物だけど、スキーをするときには何故かセーラーを着て、
 下はもちろんズボンだけど、かわいいベレー帽をかぶっている。
 普段の着物では、胸高に帯をしめて、衿はほとんどぬかないでいる。若々しい感じ。

特筆ものは、スキー場での学生達、特に結城一郎扮する渡辺。
細いパイプを加えてものすごく格好いいです!見直しました。
他の学生諸君もなかなかみんなお洒落揃い。
こういう人たちが、後に年をとっても格好いいお洒落なお爺サマになったのでせうね。

昭和4年・松竹キネマ(蒲田撮影所)/監督・小津安二郎
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by orochon3 | 2006-05-24 08:46 | 戦前松竹 | Comments(0)

かけこみ袷。

あっという間に五月。連休も終わりました。
あとひと月で単衣の季節がやってきます!
ということは、袷はあとひと月でおしまい!
ばら色紬をどんどん着ておかなければ!!
ということで、先日久しぶりにキモノでおでかけしてきました。

ばら色紬にこないだ買ったお花模様のつづれ帯
井澤屋さんの象牙色の帯揚げと緑の三分帯締め。帯留はニセ真珠のん。
今回はちょっぴり新緑ヴァージョンに変えてみました。
帯揚げはところどころに紅白の梅が絞ってあって、
ちょうど紅梅が結び目にくるように何度も結びなおしてようやく成功♪
したものの、なんだか帯揚げ全体がぶくぶくしてスッキリしない。
やはり、イマドキの着こなしにしてきれいに帯の中へ入れてしまうべきか、
それともワタクシの理想であるふんわり帯揚げ道を追求するべきか。迷走中なり。
それでも、こういうので遊べるキモノは本当に楽しいなァ。

神戸で中華ランチをして、大丸百貨店に・・・。
好みの店であるポール・カやらシビラをひやかして、深く後悔。
とってもカワユイ!ワンピースがあったのに、試着できない。
それにどこの売り場も夏物で、袷を着込んでいる自分の姿が
なんだかすごく暑苦しく感じてきて、すっかりガッカリきてしまいました。
元町商店街でお茶を飲んで早々に帰宅。
キモノは、着る時はあれこれ楽しいけれど、片付けがシンドイ!!です。
これさえなければなぁ・・・とブツブツ言いながら片づけました。

b0019591_8555734.jpg最近のお酒です。
福壽 大吟醸でございます。
精米歩合35%の兵庫県産山田錦を100%使用。
地元だし、松の絵がなんだか美味しそうだなぁと思って。
この神戸酒心館は、本当にご近所で、
お食事もできるそうでおもしろそう。
今度遊びに行ってみようかなぁと思っています!
さて、お味です。
まぁるくて、やわらかくて、口当たり良く、
少し甘いですがべたっとはしない。
まるで京塚昌子サンのようなお酒で、大変気に入りました。
春にはぴったりのお酒ではないでしょうか。


ご指摘を受ける前に自己申告いたします。
ちょっとグラスが大きくなりました。
ずいぶん前に松屋銀座店で見つけた、薄い薄い国産グラス。
唇にあたる具合がたいへん結構です。
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by orochon3 | 2006-05-09 09:09 | 着物 | Comments(4)

豆礼賛。

いよいよ五月。新緑の季節でございますが、
木の芽時というのはちょっと苦手、色々不調があらわれるのだ。
はやく大好きな梅雨にならないかなァ〜と待っています。
けれどこの時期、大々好きなものが・・・それはです!
うすいえんどう豆も天豆も、大好物。そろそろ枝豆も出てきそう♪
もちろん、大豆でも話題の黒豆でも茶花豆でもなんでも豆なら大好きですが、
ウグイス豆だけはちょっと苦手かしらん。

で、この季節だけの大ご馳走、豆ごはんをせっせと炊いて食しております。
豆をサヤから出す作業は至福の時!キレイに並んだちっちゃな豆たち。カワユイ!

母から教えてもらった、超簡単豆ごはんの炊き方は、こうです。
豆1カップ、米2カップ、酒大匙1、塩小匙1
以上を入れて、お水は米2カップ分より少し多め で炊飯。
あっというまに美味しい美味しい豆ごはんが炊きあがり♪♪♪

これに、いかなごのくぎ煮と宮崎タクアン、嗚呼!春の味。
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さて、今度はこれを開けました。貰い物です。
「加賀の月」という名前は良いけれど、ラベルは趣味ではない。チョットいきってませんか?
b0019591_917613.jpg純米大吟醸だそうです。
でも、そう言われなければ飲んでもわかりません。
まだまだヒヨッコです。
“月光を思わせる”と書かれていますが、
・・・残念ながらわかりません。
想像力がないのですね、おはずかしい。
お味はサラリと美味しいです。
ワタクシの感想としては、団塊の世代のオジサンみたい。
むかしお洒落。学生時代はバンドで音楽をしてたり、
そういう世代で、今でも、普通のオジサンとは違って、
お洒落に気を遣っているのがわかるような。
でも定年を迎える頃。やっぱり哀しいオジサン。
そんな感じ。
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by orochon3 | 2006-05-01 09:11 | その他(ほぼお酒) | Comments(4)