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「妖精と妖怪のあいだ」群ようこ

幸田文も好きですが、断然林芙美子の大ファンです。
林芙美子といえば平林たい子が登場します。
でもプロレタリアという言葉と優等生という間違ったイメージで
ずっと敬遠してきたのでした。
今思えば、何故この人に優等生のイメージをしていたのか?
恐らくワタクシの頭の中でプロレタリアの頭の固い人、
イコール優等生、という図式が勝手に作られていたような。

さて、平林たい子さん。
こんな人だったんですね!凄すぎ、怖すぎ、恐れ入りました。
よく写真で見る彼女の容姿からは想像がつきません。
諏訪高等女学校に主席入学したというのですから優等生という
イメージはあながち間違ってはいなかったのですが、、、。
上京して瞬く間にアナーキストの仲間に入り、
文学を志ながらも男女のドロドロの中へ身を投じ、
果ては満州までも堕ちて出産直後に子供を亡くし、、、
男女の修羅場なんてどれだけ続くのかというくらい。
途中からは、またかと慣れましたが。

生きるか死ぬかの大病をしても、大病であればあるだけ、
大病に負けまい、という思いが強くなり、果てははね返す。
病だけに限らず、彼女にふりかかる不幸が大きければ
大きいほど、彼女は益々力強くなってしまうのです。
逆にそれは、平穏無事、静かな生活には反対にわざわざ
一石を投じて波風を立たせなければいられないという
なんとも不幸な性格!なのでした。

私はもちろん静かで平和で無事な生活を望みます。
けれど幸運にも平穏無事な生活をしていても、
それが壊れる日が来るのが怖くて、いつ迄も続きますように!
と毎日手を合わせる小市民ですから、たい子の行動には
まったく驚かせられ、恐れおののき、ある意味感動します。
こういう生き方ができる人がいるとは。
でも近くにはいてほしくありませぬ。

たくさんの文献が読み込まれ、適材適所の引用がされ、
平林たい子という女傑を全く知らなかった者にも、
生き生きとした彼女を紹介してくれるスマートな評伝でした。

大正、昭和のあの時代に、こんな人がいて、
こんな暮らしがあったのかと、ただただ驚きました。
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by orochon3 | 2010-01-22 06:19 | | Comments(0)

恋愛の責任

引っ越してきた新宅のお風呂は大きい。
半身浴用に腰掛けもついている!
そしてミストサウナもついている!
なので、もともと長風呂が長々風呂になりました。
新兵器の防水DVDプレイヤーも購入して準備万全。
たまっていた映画をどんどん観ております。

「恋愛の責任」
へんてこな映画でした。あの頃の映画というのは、
今の感覚ではわからないことが多いのですが、
これもまたそういう映画だったのでした。
お母さんのせいで没落しちゃった家の娘二人がケンカして、
果ては二人が同じ女性専用アパァト「女人荘」に別々に暮らして、
お母さんが亡くなって、何故だか知らねどもまるくおさまる。
その合間、合間に男女問題が浮き沈み。
それも、「好きじゃない」と「好き」があまりにも急転換。

平行して「妖精と妖怪のあいだ」という本を読んでいるのですが、
マヴォつながりで当時の感覚に少し近づけたような気がします。
そう、この映画は監督が村山知義なのです。
平林たい子の男関係もはちゃめちゃでしたが、こちらも同様。
ははぁ、もしかしたらそういう面では現代と変わらないのでは。

そういうストーリーは別として、妹役の堤真佐子さん。
もっこりしていてタヌキのような人ですが、この方が、
ナントやってくれました。とても珍しいシャワーシーン。
男性とケンカして土砂降りの雨の中を辿り着いたホテルに一人宿泊。
優雅にシャンプーです!
b0019591_15435413.jpg

村山監督さんは凄く凝った撮り方をしています。
特に天井から見下ろして撮るのがお好きみたい。
部屋の端と端にいる二人の会話を、天井のカメラが、
まるで天井につけられたファンのようにぐるぐるまわる。
部屋の様子がよく見えてタノシイです!
b0019591_1511473.jpg

これは、女人荘のお部屋の中。
小さな水屋のようなものがあるのです。かわいい。
女人荘には廊下のつきあたりに洗面所が何個かありまして、
歯を磨いたり顔を洗ったりは部屋の外でしていました。

b0019591_15144637.jpg

最後に、ホテルで気分良く眠りにつく堤真佐子扮する朱子チャン。
「しゅこ」と読むそうです。なかなか良い名前ではないですか。

昭和11年/P.C.L.映画製作所・製作 配給・東宝映画/監督・村山知義
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by orochon3 | 2010-01-21 15:01 | 戦前東宝 | Comments(1)

SIDEWAYS

ちょっと前からワインやさんで良く目にするのが、
「サイドウェイ登場ワイン」というのと「神の雫登場ワイン」
というカード。
「神の雫」は読んだ事がないけどマンガだと知っていました。
「サイドウェイ」とはなんだ?と思っていたら評判だった
アメリカ映画のことだったのですね。
「モンドヴィーノ」はフランス映画でしたが、アメリカの作った
ワインの映画なら観てみたいな!と思い、ようやく観ました。

うううぅぅぅん、つまらなかった、、、、。
何がおもしろいのかが全くわからない。
4人の誰にも興味が持てなかった。

特に特に特に、いちばんしこりになっているのが、
ジャックの結婚のことをマイルスはマヤに喋っちゃったくせに、
最後まで否定していたことで、こういうヒト絶対にイヤ!!!
マイルスが大事にしていたシュバル・ブランをハンバーガーと一緒に
紙コップで飲んじゃった件にも、ワインを本当に好きなの?
あんなにピノを熱く語っていたのは何だったの?と疑問符だらけ。
だいたいにおいて、ワインを頭からかぶったりガブ飲みしたり、
このひとはいったい、、、、。

モンドヴィーノとは全く違う映画なので比較できませんが、
面白さは断然モンドヴィーノの方が良いのでした。
変なの観ちゃった。

公式サイトではワインマッチングができます。
私は不本意ながらシラーという結果でした。
シラーは一番好きな品種ですが、この解釈はちょっと違うナ。

去年、日本版がリメイクされたそうです。
舞台もサンタバーバラからナパに移って制作されたとのこと。
当然ワインも変わり、王道モンダヴィさんも登場した事でしょう。
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by orochon3 | 2010-01-20 08:46 | 映画その他(洋画) | Comments(0)

お知らせ

いつもお世話になっている芦屋ヘナ倶楽部さんから京都セミナーのご案内です。
またまたいつものようにお菓子とお茶のついた、
和やかでアットホームなセミナーのようです。
ヘナのこともより理解が深まるのではないでしょうか。

■場所  アートステージ567  
■日時  平成22年1月27日水曜日 午後1時半~
講演はデモストレーションも含め約2時間半を予定
■定員  30名    ■参加費 1000円(お茶&お菓子付き) 
■講師  アーユルヴェーダセラピスト 板東久仁子
■内容
第1回目の頭皮頭髪セミナーでは、本物のパワーのある「A級ヘナ」はナチュラルで髪・頭皮・体にも優しい毛染めであることを紹介させて頂きました。今回は「ヘナを簡単、上手にかける方法」や、お使い頂いてのご質問にお答えすると同時に、現時点ではまだまだ毛染めとしてのイメージが定着している「A級ヘナ」の素晴らしい効能についても知って頂きたいと思います。「A級へナ」はインドでは何千年も伝承されてきた生命の科学「アーユルヴェーダ」の一環として治療にも活用されてきたハーブです。
(注:A級へナ以下の一般ヘナは治療には使えないヘナです)
講師はインドなどでアーユルヴェーダとヘナの用い方を学ばれた板東久仁子さんです。「ヘナとはどのようなハーブなのか?」そして「ヘナを日常生活に生かす方法」などもお話しさせて頂きます。モニターでの頭皮チェックやヘッドマッサージの体験もさせて頂きます。

■お申し込み 
下記、主催のアートステージ567までお申し込みください。
 FAX、e-mail、お葉書きの方はお名前、ご参加の人数、ご連絡先のお電話番号を明記してください。定員になり次第、終了させて頂きます。

主催 アートステージ567
   〒604-0863京都市中京区夷川通烏丸西入巴町92
   TEL&FAX075-256-3759  e-mail artstage@567.gr.jp
※電話の受付は11:00~19:00 月曜日はお休み

協賛 有限会社プラムコット http://www.rakuten.co.jp/benissimo/
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by orochon3 | 2010-01-16 05:55 | 美容&健康 | Comments(0)

休肝日

健康診断の問診票などに「お酒を飲むかどうか」
という質問がありまして、その答えにいつも悩みます。
「飲まない」では嘘になります。
「週に1回」も嘘です。
「週に2、3回」これくらいにしておきたいのが心情。
ですが実際は「毎晩」、これが正しい。

この問診票を見たお医者様がニヤリと笑って
「ほほぅ、やっとりますな!」と仰ったのは
昨年の健康診断での一場面。
「週に一日は休肝日をつくりなさい」とはよく聞きますが、
ご飯は食べなくても、お酒は飲みたい、という方なので、
「休肝日」ほど難しいものはありません。

ところが、お正月の風邪っぴきのせいで、
「休肝日」ができました!それも2日も!!
薬を飲む為に晩ご飯を食べましたら、もうお酒が飲みたくなくなり、
薬のせいで眠たくなって寝てしまったのです。

お酒を飲む人に、食べながら飲む、食べてから飲む、そして、
食べずに飲む、という種類があると思うのですが、
私は食べずに飲むという人種で、むしろ食べたら飲めなくなり、
飲んだら食べられなくなる、という体質です。

2010年、始まって一週間も経たないうちに2日も休肝日を
作ってしまった私は、かなりプレッシャーです。
風邪もひかずに休肝日なんて作るのは絶対無理だから。

かくして、休肝日明けのビールの美味しいこと!
お酒の美味しいこと!!!
この美味しさを味わう為の休肝日なら頑張れそう、かも。
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by orochon3 | 2010-01-10 06:45 | 美容&健康 | Comments(2)

あけましておめでとうございます

1月7日までにするか15日までにするか、
果たして私はよくわかりませんが、学校が始まる、
という感覚から言うと松の内は7日まで、とした方が、
なんとなくしっくりきます。
ということでお正月も今日でおしまい。
皆さまはどんなお正月を過ごされたでしょうか。
ワタクシ、何年かぶりで風邪をひいてしまいました!
と言っても熱もあがらず喉もはれず、ひたすら鼻風邪。
鼻水と頭痛に苦しんで寝ていただけですからご安心を。

働かなくて良いとなったらここぞとばかり風邪っぴき、
どうしてもお正月を楽しめない性分なのでしょうか。
それでも、元旦の実業団駅伝、2日3日の箱根駅伝は
ばっちりゆっくり観ることができましたから、最高。
関東出身の父親を持つせいか私は箱根駅伝が大好き!
なかでも王道、花の二区のごぼう抜きと山登り、
そしてシード権争いに目がありません。
今年も柏原クンがやってくれましたね!
二区では贔屓の駒大、宇賀地クンも健闘して、
復路では王者復権も果たしてホッとしました。
(駒大って、縁もゆかりもないのですがファンです)

さて、風邪も治って、今年はしっかりやろう!なんて、
今更ながら気を引き締めているわけです。
40代になった時、「元気に楽しく」という目標を立て、
1年目にして挫折、そしてリタイア、という途中経過。
あくまでも途中経過なので、残りは「元気に楽しく」を
引き続き目標にして暮らしたいと思っております。
皆さまにとっても、元気で楽しい一年となりますように!


さて、年明け早々ではございますが、ちょっとご案内です。
ワタクシもお世話になっております芦屋ヘナ倶楽部さん
東京でなさったセミナーでの模様をアンチエイジングサイト
mon−ageに紹介されたそうです。
その模様がこちらで紹介されているとのことです。
どうぞご覧下さいませ。ワタクシもヘナで今年も美髪に励みます。
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by orochon3 | 2010-01-07 17:37 | 美容&健康 | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


by orochon3

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