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「小さいおうち」中島京子

ようやく手に入れて読みました!
オビに書かれた文章に気がはやります。
 “昭和モダンの記憶を綴るノートに隠された
  ひそやかな恋愛事件”

オール読物で読んだ1、2章では、
昭和10年頃の様子が描かれていました。
いよいよ“ひそやかな恋愛事件”へと展開していくのが
第三章から、、、つまりさわりだけ読まされて、
まんまと罠にはまったのがワタクシでございます。
もちろん第三章から読み始めました。

読むのが遅いくせに、おもしろい本だと早くなります。
あっという間に読んでしまいました。
確かにおもしろかったのです、でも、結末が、、、、。
え!ここで終わるの?!
オール読物に載っていた、直木賞選考者の渡辺淳一が、
「うっちゃりをくらった感じで軽すぎる」と書いていましたが
まさしくその通りの感覚でした!!!

結局、どうだったの?嘘だったの、ほんとだったの?
嘘だとしたらどこ迄が嘘でどこ迄がほんとなの?????
頭の中にハテナがいっぱいで大混乱。
暫くは色々と考えておりましたが、結局私の出した結論は、
「全て嘘だった」というものです。
同じく選考者の林真理子は、同じく全て嘘だったけれども、
それでも彼は偶然にも奥様に会いに来たのだと言っています。
私はこれもなかった様に思うのです。
彼の元へ走ろうとした奥様を止めた後からの日記は、
彼女の創作が混じっている、つまり後悔を嘘で解消してしまって、
きれいな過去に変えてしまったのだと思うのです。

結末はこんなふうに期待はずれではありましたが、
あの頃を楽しく嬉しく描写してみせて貰えて愉快でした。
但し、私と同じなのですね、好きなのでしょうね、
でも体験はできなかったから、資料からの描写なのですね、
そういうところが所々に見えたのはチョッピリ残念!
でもでも、読んで良かった、楽しかった、と大満足でした。

久世光彦の演出で、黒柳徹子の語りで、ドラマ化されたら
さぞかしおもしろかったことでしょうねぇ、、、。
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by orochon3 | 2010-09-28 05:14 | | Comments(2)

暑さのせいにしても!

それはまだ9月の初めでした。
居間兼食堂のエアコンが、いきなりつぶれました。
電源を入れると冷風どころかなまぬるい風が出ます。
パワフルに切り替えると止まります。
さっそく修理を頼みましたら4、5日かかるといいます。
修理にかかるのではなくて修理に来るのにそれくらいかかると。
「とにかく早くして!」と懇願しましたら、
最短で3日後に来てくれることになりました。
夜の暑さもまだまだ全開、扇風機と団扇がフル稼働です。
おかげでビールの美味しいこと!
エアコンの効いた部屋で飲むよりもだんぜん美味しいです。
汗で出て行くからどんどん缶があいていきました。

3日後、かくして修理に来たお兄ちゃん曰く。
「室外機のコンピュータが壊れています。
部品を取り寄せないといけないんですが今欠品していて、
いつ入るかわかりません」
気が遠くなりました。
ひつこくどれくらいかかるのかと尋ねますと、2週間!!
2週間くらいはかかるとのことでした。
目の前が真っ暗です。

そして、次に去年買ったばかりのワインセラーが壊れました。
スゴイ音と共にどんどん庫内の温度が下がり、10度まで落ちています。
そのかわり周囲がものすごく暑い!
こちらもすぐに修理を頼んだら、一旦引き取って2、3週間かかると!
それじゃその間のワインはどうなるんでしょうか?
そちらで何とかしてください、という哀しい返事。
苦肉の策で、どうしてもセラーに入れておかねばならないワインを
泣く泣く厳選し、6本入りの小さなセラーを購入しました。
(これは用が無くなったあかつきには母にプレゼントする予定です)

そんなこんなで日が過ぎて、めでたく本日午後、
ワインセラーの修理の引き取りとエアコンの修理が
一気両方来る事になりました。
しかし、今夜から降る雨があがると一気に秋めいてきます!と
嬉しそうに今朝の天気予報の人が言っているではないですか。
この9月は8月以上に暑かった吾が家でした。
それももうすぐ終わる、、、でしょう。
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by orochon3 | 2010-09-22 08:21 | その他(ほぼお酒) | Comments(0)

お誕生日のお酒

43回目の誕生日を迎えました!
40代に入った時「元気で楽しく」を掲げましたが、
ようやく追いついてきた感があります、3年目にして。

お誕生日にはご馳走を食べる、という決まり!がありまして、
今年は神戸吉兆の神戸店へ初めて行って参りました。
しっかりした味のお酒がすすむ料理でした。
まずはキリンクラシックラガーで涼をとりまして、
早々に日本酒へ。
京都吉兆では玉の光、今はなきアクティ大阪の吉兆では呉春、
神戸吉兆ではやはり灘でしょうか、と思いきや、姫路とあります。
本田商店の「龍力(たつりき)米のささやき」という1本を選びました。
珍しく冷酒です。
キリキリとして少しまったり、もう少し濃いめが良いかとも思いましたが、
飲み進むうちに馴染んで参りました。美味しいです。
人見知りを隠してフレンドリーに近づいてきた人と真から心が通った、
という関係を築けたときの心持ちでした。
あっという間になくなったので二本目は、地元灘の酒、
ちょっと豪華に福壽を頂きました。
親戚の羽振りの良い伯父さん(そんな人いないけど)とバッタリ会った、
というようなお味です。
秋の彩りが満載の中八寸にちょうど良いお酒でした。
そろそろ〆でしょうか、ということで、菊正宗をひやで。
価格としてはどんどん都落ちしていってしまいましたが、
これはこれで身の丈にあって安心感のある美味しさ。
土鍋のまま出されたきのこの炊き込み御飯までしっかり頂きました。
心地良いサービスと大満足の午餐に感謝、感謝でございます。

「元気に楽しく」に「美味しく」を付け加えようかと思いました。
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by orochon3 | 2010-09-12 18:26 | その他(ほぼお酒) | Comments(0)

「原節子 あるがままに生きて」貴田庄

原節子さん、あんまり興味がなかったのですが、
オビの文句にひかれて手に取ってしまいました。

「すきなもの、まず読書、次が泣くこと、次がビール、
それから怠けること」

原節子さん自身の言葉だそうです。
お上品でしとやかで日本人離れをした顔だちで、
とにもかくにも小津安二郎のイメージが強くて、
そういう諸々が先攻し過ぎてずっと距離をおいていました。
もちろん映画は何本か観ております。
というよりも、この本を読んでいたら割と観ているではないですか。
ほとんどが戦前の作品ではありますが。
筆者によると戦前の作品では良いものがないそうです。
筆者は小津ファンだからでしょうか、小津の作品において、
初めて原節子は原節子として花開いたという見方をしているようです。
そうかしらん、、、。
というか、筆者は小津に入れ込むのと同じように原節子さんにも
感情を移入しすぎているので、この本を読んでいると、
どこかの知らないおじさんが「原節子っていいでしょ、素敵でしょ」
とにじり寄ってくるみたいで、不快な部分もナキニシモアラズ。

昭和初期の雰囲気を楽しむこともあまりなく、映画史的にも特には
目新しいこともなく、気がつけば読了という感じでした。
恐らく、小津作品を好む人ならばこの本の良さがわかったかもしれません。
私は何故か苦手で、筆者がサイコー!と賛美している戦後の作品は、
一度も最後迄観ることができず今日に至ります。
サイレント時代の「学生ロマンス 若き日」なんかは好きですけれど。
彼女が出演している作品で私の一番お気に入りは、「東京の女性」。
お洒落な節子さんが輝いていました!

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by orochon3 | 2010-09-11 16:55 | | Comments(0)

オール読物9月号

いま出ている「オール読物」9月号に
“高峰秀子という映画史”が掲載されているということで
久しぶりに購入いたしました。
そしたら、なんと、読みたいと思っていた直木賞受賞作品
「ちいさいおうち」が掲載されていて、小躍りして喜びました!
昭和10年代の東京郊外にある赤い屋根のちいさな家に住む、
玩具会社のサラリーマン中流家庭のおうちに住み込んだ女中さん、
彼女の回想記という形をとったこの作品はまったくのツボ!!
ハードカバーで買おうか迷っていたのでした。
(私は重いという理由だけで文庫分になるのを待って買う派です)

早速読み始めてみると、なんと、なんと、なんと!
途中でぶつ切りになっていました。
この作品は長いので、第一章と第二章のみ掲載します、とのこと。
確かめずに読み始めた私がイケナイのですが、残念無念。
しかも第三章がかなり要のようです。気になって仕方がない!

このオール読物には、「ちいさなおうち」の筆者と林真理子の対談、
「戦前日本は明るく豊かだった」というものも掲載されていました。
私もそんな雰囲気を薄々感じていたのですが、いかんせん当時を知りません。
同じく戦後生まれの二人が何をどう語るのか興味を持って読みました。
山本夏彦氏などの原体験を持った方ほどの説得力は勿論ありませんが、
もっとあの頃のことを知りたいという意見には大賛成です。
あの頃の邦画を観ていると、いまだにびっくりする事があります。
なんだ今と同じじゃないという事が多いです。
戦争を抜きには語れないかもしれませんが、戦争だけではない昭和初期を、
あの頃をご存知の方がご存命中にもっともっと知りたいのです。
また筆者の中島京子さんがあの頃の婦人雑誌をよく読まれていたと知り、
同じように読んでいてもこんな作品を書ける人もいるのだなぁと
イヤになったり嬉しくもあったり。

という流れで「高峰秀子という映画史の少女スター時代篇」は
おもしろかったですね!
実際に映画をもう一度観て(というか彼女は初見らしいです)
ご本人が作品やスタッフやらについて語る。
ほとんど観た事がある作品だったのですが、改めてもう一度観たい、
と思ったのでした。
やっぱりホンモノはおもしろいです。

ホンモノというと佐藤愛子のエッセイもスコブル快かったです。
何も知らぬ若輩者が昭和10年代を「ふるきよき時代」と
憧れを持って語るが、実際は不衛生この上ない時代だったと。
現代の清潔で快適な暮らしがあの頃の理想だったのに、
現代人はあの頃を「良き時代」と賛美する、、、
このへんてこな流れを作っているのは多分人間の欲望だろう、
欲望が更に文明をよぶ、これでよしということは恐らくない。
バッサバッサと切って捨てられたような感もありますが、
本当を知った人の話は本当におもしろい。気分が良いです。

ついでながら、、、。
この9月号で一番おもしろかったのは実を言うと、
“祝40年!東海林さだお大特集”だったのでした!
偶然ながらも読む事ができて大変嬉しかったのでした。

オール読物、しばらく続けてみようと思います。
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by orochon3 | 2010-09-06 17:52 | | Comments(0)

美白も忘れずに

昨日の続きになるのですが、、、

保湿こそが最重要事項と申しましても、
買い物に洗濯にと陽を浴びる時間が多くなったので、
今年のような陽射しを浴びると、美白も怠ってはいけませぬ。
もともと色は白い方ですし、陽に焼けると赤くなってシミに!
敏感肌なので色々試したわけではないのですが、
ワタクシのレスキュー美白マスクはファンケルのこちら、
ホワイトクリアマスクが必須です。
夏の盛から週に1回、必ず忘れずに。
マスクなのでつけたまま用事はできますが、できるだけ、
マスクを広げてまぶたにものせて、ゆったり横になります。
お肌よ白くなりましょう、と祈りながら(念じるのではない)。

それでも今年はひどかったですね!
日々の積み重ねで少しずつ確かに陽焼けをしてしまいました。
マスクの頻度をあげようかと財布と思案中でございます。
もう遅い、かもしれませぬが、やらぬよりはマシと信じて。
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by orochon3 | 2010-09-04 17:34 | 美容&健康 | Comments(2)

美肌を目指す九月

九月になりますと、ひとつ歳を重ねます。
40代に踏み込んだ時、かなりがっくりきましたが、
それからも毎年がっくりし続けております。
その度に、いえいえがっかりばかりしていてはダメ!
美容にかまけなくなるとオシマイだ。
と自分自身にはっぱをかける事を忘れないようにしています。
ただ高級なものが良いのではなく、継続こそが重要なのです。
内から外から美容に良いものは即ち身体にも良いと信じて。
珍しく「美STORY」なる美容雑誌など読みました。
40代でも美しい方がいらっしゃる事に勇気づけられて、
私も負けまい!と心に誓うのですが、あそこまではできない。
とにもかくにも保湿を最重要事項と心得、
毎日できることを地道に積み重ねる事を目標にしました。
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by orochon3 | 2010-09-03 17:43 | 美容&健康 | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


by orochon3

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