師走の京にて。

ぽっかりと時間のあいた土曜の午後。
夏頃から母が「寒くなったら蒸し寿司食べたい」と言っていたのと、
帯留め用の三分の帯締めが欲しかったので、
師走の京都へと出かけました。

帯締め、どこで買おうかなぁ、と迷いながら四条通を歩いていたところ、
Kの前を通りかかり、なんだかすごい人だかり。
その人混みに吸い寄せられてフラフラ〜っと入り込んでしまいましたが、
帯締めよりも、帯飾りを見つけてしまって・・・カ、カワユイ!!
もう一つ、ガラスのんと迷いましたが、散々迷いましたが、
イチバン最初に見つけた方に決めました。
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I屋さんの前はもう異常な人だかり。
“蔵出し”の旗が風にハタハタしていて、どんどこ人が入っている。
「三日間だけのご奉仕です、三日過ぎたらまた元の値段に戻ります」
なんてことをおじさんが叫んでいるし、店内には半額などの赤い文字・・・
これはいい日に来たものだと、早速三分の帯締めを探しました。
抹茶色と象牙色のを手にして、ふと顔を上げたら、きれいな帯揚げ。
普段はうっとり眺めているだけのI屋さんの帯揚げが半額に!
これなら買っちゃおうかなぁ、と思った時には手にしてお勘定場に行ってました。
象牙色に赤と白のしぼりが入っている使いやすそうな帯揚げです。
ちらりとこの赤が見えるように結べるときれいだろうなぁと。
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その後、菊水で我々お気に入り特製バナナジュース(絶品!)で喉を潤し、
南座前の混雑を見物しながらぶらぶら。こういうのがイチバン楽しいですね♪
ついでにEにも寄ってしまったら、Eオリジナルの札入れが目にとびこみ、
おお、これだ、と。金運の為に黄色にしました。きれいな色です。
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すっかりバッグの中が充実したところでOに着き、母は念願の蒸し寿司を。
私は海老の握りにカッパとおしんこの細巻のついた「花吹雪」を。
お腹もふくれ、身体も暖まり、ほっこりしました。
京都駅地下のIでコーヒを飲んで、お甘にレモンアイスを半分こして、
電車に乗り込み、本日の戦果をひとつひとつ包みをあけて見てました。
買いすぎました。・・・賞与(というか寸志)はすでにこれでほとんどなくなり、
寒さが身にしみる年末であります。まァ、楽しかったからいいか♪
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# by orochon3 | 2005-12-06 08:38 | 着物 | Comments(2)

女優と詩人

これまたつまらない映画でございました!
結局、こういうのは合わないのか・・・
藤原鎌足演じるところの友人のあつかましさ、
隣の夫婦のこすっからさ、辟易してしまい、
精神衛生上よろしくありませんでした。
非常に疲れるのであります。
それにしても、最近、あんまりアタリがないですネ。

月風(げっぷう)というのはペンネームでしょうか、本名かしら。
童謡作家ということで、BGMには色んな童謡が流れて楽し♪
月風役の宇留木浩という方は初めてでしたが、好みではない!
彼の細君、千絵子サンには美しい千葉早智子さま。
彼女は女優で恐妻家でしたが、色々あって最後には甲斐甲斐しく夫の世話をする
優しく働き者の奥さんにヘンシンしてしまわれました。
初めのちょっと偉そうにしている彼女のほうがかわいくて魅力的なのに。
(“げっぷ〜”と夫を呼びすてにする声が可愛らしかった!)
結局、ヘンシン後の方が一般受けするのでせうか。
月風氏だって、最初の方の千絵子サンが好きだったのではないの???
ちょっと納得がいかないのでありました。

ヘンシン前。この手袋、流行っていたんでしょうか。他作品でも観ましたねェ。
キツネの襟巻きがとってもお似合い!そしてクラッチバッグの形が良いです。
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ヘンシン後。台所というよりもお勝手、という感じがします。
笑顔で朝食の準備中!
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冒頭、家事をする月風氏、裏で千絵子さんの靴下や下着を干しているところへ
洗濯屋さんが自転車でやってきます。
自転車の荷台に乗せた四角い箱に洗濯物を入れているらしい。
「今日はもうやっちゃったからいいよ」と断られます。
そんな箱で用が足りるなんて、それだけ洗濯屋さんに出す家が少なかったのでしょうね。

隣のおかみさん、戸田春子さん、ずんぐりしていて、話し方がうまい!

昭和10年・P.C.L.映画製作所・大阪敷島倶楽部/演出・成瀬巳喜男
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# by orochon3 | 2005-11-30 08:45 | 戦前東宝 | Comments(0)

「無憂華夫人」菊池寛

『貞操問答』『真珠夫人』に続く菊池寛です。
こちらは昭和8年から一年間雑誌に連載された作品。
他作品同様にテムポが非常によろしいです。ズンズン読めます。
九条武子さんがモデルだそうです。
私にはちょっぴりだけどご縁がある方。ほんのちょっぴり。

うぅぅーん、どうでしょオっ。
と、なぜかミスターの物まねをしてしまうくらいに、
私にとっては・・・なんなんだろう、理解不能。
こういう時、ああ私は現代人なのだなぁとつくづく思う。

本当の愛のない場合は得手勝手になる、これは止むを得ないこと。
いったんその気にさせられた芳義が慌て焦るのも無理がないこと。
しかし絢子がそれを厭わしく思うのも、また自然なこと。
というどうどうめぐりのどうしようもない展開・・・
このくだり菊池寛さん、かなり無責任〜な印象を受けます、だからどうだっていうの?
とつっこみたい衝動にかられる。

物語は、まあ、このさいどうでもいいとして。
ワタクシ的なツボを。

・絢子の嫁入り支度に、三越や白木屋の番頭が毎日のように出入りし、
金襴の丸帯が幾条(いくすじ)となく展(ひろ)げられる。500,700円のものばかり、
普段のものにと、こういうのを七、八本ばかり、買うみたい!
お式の時の帯は、特別に西陣に註文して織らせるのだとか。

・新婚旅行には関西へ。女中を連れて(女中は二等車)。
まず京都、奈良、大阪、和歌浦、伊勢。寝るときは緋鹿子の長襦袢の襟。
二回目のやりなおし旅行には東北へ。伊香保、日光、松島。
ついでながら「鹿島立ち」という言葉、今でも使うのでしょうか。知りませんでした。
防人が鹿島神宮で武運を祈ってはるか九州へ旅立った事にちなみ、
遠くへ旅立つことを「鹿島立ち」というのだそうです。ははぁー。(意味無くひれ伏す)

・桃花心木と書いてマホガニイと読むのですね!
そして、華族さまは煙草ではなくてシガーでございます。

そのほかには・・・

『深窓に育った絢子のような女性が、男性と一緒に写真を撮ろうと云う以上、
それはこの上もなき信頼と愛とを、その男に捧げている証拠であった。
 一緒に写真を撮れば、それは無言の婚約である。絢子が、そんなことを口に
出しては云わないにしても、康貞としては、それをハッキリ感じなければならない
のは、教養ある男性としての、義務である』


『無論、裏店(うらだな)の家庭に見るように、それを根に持って、辛く当たる
ような、はしたないことをする義姉ではなかったが』


というようなこと、本当でしょうか?昭和に書かれた明治末の話でありました。

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# by orochon3 | 2005-11-29 08:42 | | Comments(0)

バッグ買いました。

先月桑港に行った時に、最後の最後にちょっぴりだけど
ユニオン・スクエア周辺で買い物時間がとれました。
とりあえずウィンドウショッピングをと歩いていると、
某ホテルの隣の婦人服店のウィンドウに、
私がかねて探し求めていたものを発見!!
昔の映画や写真の中で、和装や洋装の御婦人方が、
小脇に持っていたバッグ。あんなのが欲しくて。
これ、かなり近いのではないかと思います。
小さく見えますが案外大きいです。

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ウィンドウにあったのは白でした。
三回、店の前を通り、ウィンドウに見入り、ようやく店内へ入る!
店内には他に黒、茶がありました。
それに、同じ型で実にいろんな素材、別珍などいろんな生地や皮のものが、
ずら〜りと並んでいて、悩む。悩む。
結局、最初に見たこのタイプに決めた後、今度は色で迷う。迷う。
考えて考えて、茶は断念。で、ご覧のとおり黒と白を買いました。

気に入ると、色違いでなんでも同じものを買ってしまうのです、ワタクシ。
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# by orochon3 | 2005-11-28 23:04 | 着物 | Comments(2)

勝山にて。

敦賀から再び高速にのって、福井北でおりました。
勝山に向かってえんえんと地道を走りますと、
松岡という地あたりにこんな建物がありました。
どうやらこのあたりは織物で栄えた土地だったようで、
○○織物、△△織物、などのちらほら看板も見られます。
「羽二重」という文字も発見。羽二重のお布団は良いらしいですね。
小さい頃、羽二重餅チャンと呼ばれていたワタシ、
もちろん、羽二重餅もここの特産品。白くて甘くて柔らかくて大好きです。

さてこの建物。とっくに廃屋のようで、荒れ放題。
裏手には古い金庫なんかがのざらしでした。
中に入ってみたかった・・・
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# by orochon3 | 2005-11-25 09:40 | | Comments(2)