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求婚三銃士(その2)

何より一番のツボです、ご用聞きがやってきた場面。
マルキン醤油はいかがですか?芝居の切符がもらえますよ。
そう言われて奥様はマルキン醤油を一本(もちろん一升瓶)お買い上げ。
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そして後日。
なまこ壁の有楽座にはマルキン醤油の垂れ幕もありますね。
お食事付き観劇チケットをサービスでお醤油につけていたようです。
劇場ロビーには見知った顔がちらほら、みんなマルキン醤油買ったんですね。
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早智子嬢のお屋敷では、日本間でお食事です。
弟くんが何かお台の下に落としたようです。
こういう何気ない普段の生活を知る事ができるってシアワセ。
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ストーリーとは関係ないことばかり追いかけてしまいましたが、
肝心の結末は、三銃士の中でも一番冴えない男、
北海道出身で馬や牛と遊んでいる方が好きな大川クンが、
早智子嬢のハァトを射止めました。

お嬢様育ちでわがまま気ままの早智子嬢、
火事にあった焼き芋屋さんの焼け跡に現れて、
楽しそうに見物していたのを大川クンがいさめます。
そこへ燃え残りの材木が倒れてきて、大川クンは言葉とは裏腹に
しかと早智子嬢を抱きしめて助けたのでありました。
大川クンは早智子嬢に失望して北海道へ帰る決意をしました。
失意の大川クンが車窓を眺めていると、なんと早智子嬢が登場。
向かいの席に座って、チョコレイトを彼に渡して自分も一口。
ふてくされていた大川クンも、いつしかニッコリでハッピィエンド。
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おまけです。
大川クンが少年たちと草野球の場面。後ろのお屋敷が良いですね〜。
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昭和11年/製作・P.C.L.映画製作所/大阪敷島倶楽部/監督・矢倉茂雄
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by orochon3 | 2013-05-01 14:31 | 戦前東宝 | Comments(2)

求婚三銃士

久しぶりに良い雰囲気を味わいました♪
昭和11年、大好きな年代です、そしてモダンなP.C.L.です、
主演はヘンリー大川と千葉早智子嬢です、これだけで間違いナシです。

お嬢様の千葉早智子に、北沢彪、宇留木浩、そして大川平八郎が求婚。
彼等はそれぞれにお人を立てて求婚するのですが、
それが、大川クンには英百合子、そして宇留木クンには清川虹子!
この二人が彼等を売り込みに千葉嬢のお屋敷へ日参します。
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いい味だしているのです、特に清川虹子、恐らくこの時24歳なのにこの貫禄。
いつもお上品な英さんも結構はりあって頑張っていました。

肝心のお嬢様、千葉早智子嬢は麗しくお衣装もとっかえひっかえ。
洋装にてタクシーでお出かけ中。彼女はゴルフもたしなみます。
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もちろん着物姿も素敵です、この帯揚げの量と衿のつめ具合がよろしいです。
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後ろ姿のサービスショット。
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お友達の鳩ぽっぽこと椿澄江嬢とティールームにてお汁粉をご注文。
店内の雰囲気がとっても素敵、この頃はどこもこのタイプの椅子ですねえ。
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見所がご紹介しきれないので続きます。


昭和11年/製作・P.C.L.映画製作所/大阪敷島倶楽部/監督・矢倉茂雄
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by orochon3 | 2013-05-01 09:30 | 戦前東宝 | Comments(0)

家族会議

「私のようなつまらんものに」という佐分利信に、
及川道子と桑野通子、そして密かに高杉早苗までが
心を寄せてしまいます・・・なんで???っていうくらい、
佐分利信は全然魅力的な役柄じゃない!のに。
会社をのっとられたり復讐したりと、忙しい映画です。
そして佐分利信は、始終金策に走りまわっています。
この男のどこがいいんだろう?とずっとハテナマーク。

及川道子さんは和服の大人しいメソメソしたひと。
高杉早苗さんは洋装のモダンで活動的なサッパリしたひと。
途中までは和服で、ふられたらブチ切れて、洋装モダン嬢になる桑野通子。
三人三様の女性陣がとってもおもしろくて、目がはなせません。
皆さんお金持ちのお嬢さん方という役柄で、贅沢な服装を見るのも嬉し。
これは、カッコイイ早苗さん。すごい大胆な行動力!帽子がお洒落。
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途中で、レイクサイドホテル?なるリゾート地へ一行は参ります。
そのホテルのロビーがかっこいい!セットでしょうか。
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そして、早苗さんが運転する自動車で、六甲山?をドライブ。
途中で映るケーブルの駅、なかなか素敵な駅ですね。
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そこから有馬の別荘を訪れる早苗さん、道子さん、佐分利信の一行。
この別荘も洋風のお洒落なお宅でした。
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映像的にも色々こっているようで、おもしろい構図がたくさん目白押し。
頭上から撮ったり、シルエットにしてみたり。実験的な感じもしますが。
街並みの場面も多く、特に心斎橋あたりの商店が良いです。
このころ心ブラしてみたかったものです。

ファッションでは、もちろん早苗さんのドレス姿が秀逸です、
当時の最先端でしょう。フランス仕込みでしょうか、ヒラヒラドレス、
斬新なスーツ、どんどん着替えてファッションショウのようでした。
また、佐分利信の妹か姉さんらしき女性の和服姿も!
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どうですか!星柄の着物なんて着てみたい!!
そして、このクラッチバッグ、探しているのですが見つかりません。

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この帯留めと帯締めもおもしろいですね、位置がめちゃくちゃ下です。

そうそう一番肝心なことを忘れていました。
今まで佐分利信贔屓だったワタクシですが、この映画で断然変更予定。
この方にヒトメボレしました。調べてみましたら高田浩吉さんだったのですね。
岡田時彦さんに次ぐ男前。まいりました。

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この高田氏と、ふられて俄然魅力的なモダン嬢になった桑野ミッチーが、
自然にくっついてしまうのです。美男美女、麗しい二人ですが、
あえて、美しい後ろ姿をたっぷりご覧あそばせ。

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内容よりも、こんな脇道ばかりですが、充分楽しんだ作品でした。
時代的にも、ファッションを愉しめる良い時代だったのですね。

昭和11年・製作・松竹キネマ(大船)/監督・島津保次郎

追記;
和服姿もそこそこ美しい桑野通子サン、お酌の仕方も勉強になりマス!
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by orochon3 | 2005-08-05 22:34 | 戦前松竹 | Comments(0)

ありがたうさん

この梅雨空に、似合うような似合わないような、
気持ちの良い、爽やかな映画でございました。
実は私梅雨時は大好きで、特に雨の夜のお風呂上がり、
大好きなすだちを絞ったソーダ水なんかを飲みながら、
ハワイアンやカンツォーネの音楽を聴いていると、
おお、梅雨だなぁ、いい時期だなぁ、と幸福を感じるのです。
この映画からもそういう幸福を感じられるのであります。

のどか、と言ってものどかさの度合いが違う!
かなり根性の入ったのどかさで、
いつになったらこの映画は終わるのだろうか?!と
本気で心配したほどです。
台詞まわしもかなりゆっくり、はっきり、まるで棒読み。
感情があんまり感じられないほど。
それなのに、驚くべきことに、登場人物たちは個性的なのであります。
中でも、真夏の向日葵のようにまっすぐな桑野通子サン!
こういうかっこ良いヒトをやらせるとピッタリですね。
気持が良すぎるくらい、すぱーっとやってくれます。

乗り物酔いをするタチなので、こういうバスで延々と走っていくという
映画(これもロードムーヴィー?)はかなり苦手なのですが、
飽きなかったのは、街道沿いの景色があまりに魅力的だったからなのかも。
こんなトコロにどうやってバスが通る道を造ったんだろうか?と
不思議に思っていたところ、チマチョゴリを来た娘さん達のいる軍団を
バスが追い越していって、その内の一人が、走り去っていく運転手、
彼がありがとうさんというあだ名なのですが、その運転手の上原謙に、
別れの挨拶をする場面がありました。
彼女たちのような人達がこの道を造ったのだそうで、
道が出来たからまた別の場所へ行くとのこと。
一度でいいから日本の着物を着て、ありがとうさんの車に乗って
自分が造った道を走りたかったと、彼女は寂しそうに言いました。
その場面だけは、色んなことがつまっているようで、辛い場面でした。

全編通して明るくテムポの良い音楽が流れ、景色も流れ、
ありがとうさんの恋も実るし、売られてゆく娘さんも幸福になるし、
なんとはなしに良い気持になる作品でした。
こういうのに時代は関係ないのね。

カッコイイ!ミッチー、桑野通子サン。後ろ姿のレアショット。
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洋装がお似合いだけど着物姿も良いですね。
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昭和11年・製作・松竹/監督・清水宏
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by orochon3 | 2005-07-05 22:21 | 戦前松竹 | Comments(0)

君と行く路

明るく朗らかな内容だと勝手に思いこんで観ていたら・・・
君と行く路って道行きのことだったのか?!ま、よくある話で、
小さな頃から少女漫画やドラマやらで何度となく見聞きしたものです。
今でもやっぱりよくある話。

鎌倉由比ヶ浜の別荘が舞台、そこに住まうお妾さんと、
その美しい息子二人。
お母さん一人が和装だけど、その他は全て洋風の暮らしぶり。
そして彼等の恋人の美女二人。
一人は霞チャン。彼女は日本人形みたいに頭が大きくてちっちゃな肩!
お着物がとてもよくお似合いで、途中からは髪も結い上げて、本当のお人形!!
帯の位置が物凄く高くて、帯揚げを沢山出して着ています。
とても良いおうちの箱入り娘チャン、てな雰囲気が観てすぐわかりますのね。
華やかな柄のお着物、是非ともカラーで観たかったものです。
そして彼女のお家はとても大きい!女中さんがい〜っぱいいます。
女中さんのいっぱいいる当時の暮らしぶりがよぅくわかりました。
もう一人は私の贔屓、堤真佐子サンの月子チャン。彼女はカッコイイ洋装です。
最期、喪服で出てくるところ、七分の袖口やらウェストやらに、
縞の房飾りがついている奇抜な黒いドレスで現れてドッキリ。
月チャンのお部屋も豪華な洋室で、ベッドみたいなソファに座ってレース編んだり。
決してスタイルも良くないし美人じゃありませんけれど、
明るくてとても素敵な女性で大好き。

男性陣。
兄の朝ちゃん、弟の夕ちゃん、二人とも美しい。モダンで由比ヶ浜が良く似合う。
弟の佐伯秀男 さんが最近までご存命だったそうで、インタヴュウ記事がありました。
まぁ、それにしてもこの兄弟、うっとおしい。
自分たちが妾の子だととても悲観し尽くしちゃう。最期は死んじゃうし。
マザーなんてお母さんのこと呼んだり優雅な生活は享受しておいて、
お妾でお金に執着するちょっと幼稚なお母さんのことを小馬鹿にして、
まったく自分達だけで大きくなったような顔して・・・子供みたいですね。
彼等のお母さん、清川玉枝さんくらいあっけらかんとア・カルク生けませんかしらねーえ。
「兄の花嫁」にも田舎の叔母さんで出てたけど、ホント明るくていいなァこのひと。
元芸者さんという設定だからして、着物の着方がちょっと粋。
中でも帯の仕方がおもしろいので、何度も一時停止して観てしまいました。
特に喪服の時、ふさを綺麗に下げてあったのですが、帯締めがすごく短いのが
私には珍しかったのでした。この方の帯締めの仕方、斜めになってたり特徴的でした。
とても楽そうなんだけど、くずれていない!のね。

冒頭の辺りで、料理屋での場面。お座敷で芸妓さん達とサラリーマン諸君が
JAZZで踊っていました。昭和11年ですか・・・。

昭和11年・製作=P.C.L.映画製作所、配給=東宝映画/監督・島津保次郎
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by orochon3 | 2005-03-24 22:05 | 戦前東宝 | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


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