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花つみ日記

大阪の女学校が舞台。
東京から転校してきた女の子、中原淳一の画そっくりのみつると、
舞妓さんになっちゃった大阪の女の子、榮子との友情のお話。
そして素敵な女の先生が出てくる、めくるめく吉屋信子の世界。
理想的な世界。憧れの世界。そして、ちょっぴり懐かしい世界。
かなしいほどに嬉しくなってくる。

朝の下駄箱での場面。
窓から聞こえてくる先生の歌声にあわせて窓の外で生徒達が合唱する場面。
三々五々にお喋りしながら登下校する場面。
その時に先生が通りがかって挨拶する場面。
お友達同志のささいないざこざで怒ったりしょんぼりしたりする場面。
キャアキャア歓声をあげて子犬みたいに走りまわったり笑い転げる場面。
どれこもこれも、せつなくなるほど懐かしく、
いろんなことを思いだしながら観てしまった〜。
歌ったり先生や友達の物真似したり・・・。おんなじ!
もちろん、あんなに清らかで美しくはなかったけど、
ワタシにもこんな時があったのだわぁと、
これこそホンモノの郷愁にひたったひととき。幸福。幸福。

決してタノシイことばかりじゃなかったし、
辛くてしんどいこともいっぱいあったのに、
もう一度戻れと言われたら絶対イヤなのに、
どうしてこんなに胸がしめつけられるような想いをするんだろう???
ええ、泣きましたとも。ワタシは涙腺が異常に弱いんだから。

山の上で、偶然再会した、絶交したはずの二人。
舞妓チャンになった榮ちゃんと女学生姿のみつる。
懐かしいような恥ずかしいような嬉しそうな笑顔が、
一瞬のうちに寂しく辛い暗いナミダ顔になってしまう、
その表情の変化に、じわわぁんと、、、、。高峰秀子サン、達者すぎ!
そして最後、ベッドで伏せっている榮子を見舞うみつる。
二人の誤解が解ける。お人形についたリボンのイニシャル。
ああ、もうここで陥落!テッィシュの箱を持って泣きのナミダ!!


b0019591_16403780.jpgで、ファッション。
葦原邦子演ずるところの女先生。
学校ではスーツ、プライベートではキモノ。
このスーツ姿がなんともいえず野暮ったい。
下着のせいばかりではないと思うけど、
やはりシルエットが野暮なのは、下着かなぁ。
体型がキモノ体型なのだ。キモノを着るとバッチリなんだから。
モダンで斬新なキモノがよくお似合い〜。
b0019591_16405465.jpg

そして発見しました!お太鼓の上部分がすっごくぺたんこ。
そして中央部分がふくらんでいる。今のお太鼓の形と正反対。
まるで帯枕を入れていないみたい。ホントに入れてないのか???謎だわ。

特筆すべきは始終キモノの榮ちゃんのお母さん、伊達里子さんの立ち居振る舞い。
素晴らしく美しい!!!すっと立ち上がるところを何度も観て研究中。
って言っても一朝一夕には無理、無理。
このお母さん、「なんえ?」とおっしゃってる。これって大阪のことば?京都じゃないの?

気になるのは、女学生達が登下校の際に時々持っている筒の正体。
卒業証書が入ってるような筒。持ってる子と持ってない子もいるみたいだし。不思議。

ずっと観たかった作品だったので、ちょっとコウフンしてるかも。
も一度ゆっくり観ます。心を落ちつけて。

昭和14年/東宝京都撮影所/監督・石田民三/原作・吉屋信子
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by orochon3 | 2006-02-24 16:53 | 戦前東宝 | Comments(0)

波濤

アパアトでのイキイキとした生活描写が満載で、
こたえられない場面の連続。
後半、三人娘が仲良く家を借りて共同生活をする、
というのも愉快痛快ですてき。
お互いに飾らない言葉で、親身な仲で。
ワンピースを着て、畳に椅子を置いて、お茶を飲んで、
トランプしたり編み物したり。

喫茶店も出てきます!
GINZA SALONとかいう店らしい。
横文字のポスターなんかが貼ってあって、
観葉植物がおいてあって、鉄パイプのモダンな椅子。
そういえば岡部くんのオフィス?もモダンでした。
コーヒを“うんと冷たくして”飲んでいました。

すじももちろんお芙美さんですから文句なし。
ぐいぐい強引にもひきこまれます。
見終わるのが惜しいと思うくらいおもしろい!
東京のみならず滋賀や大阪や中支や信州の温泉や・・・。
旅好きなお芙美さんらしいです。
そして果ては釜石まで、通子サンは飛んでいきました。
あちし、帰らないつもりで来ました」
やったー!!

林芙美子。
桑野通子。
徳大寺伸。
みんな好きだ。

昭和14年・松竹/監督・原研吉
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by orochon3 | 2004-11-11 23:32 | 戦前松竹 | Comments(0)

新女性問答

すじがすごい。
こういうの好きなものですから、ぐいぐい引き込まれ、
時間を忘れて見入ってしまいました。
女学生達の友情も、とっても絵空事のようでステキ。
色んなヒトが色んなトコロでつながっているから、
とっても都合が良くて、山あり谷ありでも、
最後は思い切り大団円!パチパチパチ!!
娯楽はこうでなくちゃいけません、すっきりした!

コレは通子サンというよりも川崎弘子がよろしいですねー。
村川に捨てられヨヨと泣くところも、
通子サン扮する時代を叱咤激励するところも、
村川に冷淡にたんかをきるところも、
通子サンのお友達に頭をさげるところも・・・
どの場面でもこよなく美しいその姿に魅せられました。

たくさん出てくる女性達。
芸者さんでも学士さまでも主婦でも職業婦人でも、
みんなステキに頑張っていて、とってもイイ気分。
特に時代サンの合格祝いにズラリ並んだ芸者衆に
お友達が加わって友情の歌を合唱するトコなんて、
感涙にむせんでしまいました。

路代サンが住むアパアト、よろしかったです。
ああいうの、普通だったのでしょうか。
事件が起こった時に寄ってきた住人達を見ると、
色んな階層の人達が住んでいるようでしたが。
あと、お友達がみんなで路代サンとこへ尋ねるところ、
電車の中での場面が好きだ。
リーダー格のような水戸光子サンがいいですね。
何の屈託もなく素直で親切で。

あ、数少ない男性陣、夏川大二郎サン健闘してます。
恰幅が良いのが効いてて信頼できるイイ人にぴったりでした。

昭和14年・松竹/監督・佐々木康
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by orochon3 | 2004-09-21 23:49 | 戦前松竹 | Comments(0)

向日葵娘

美しい桑野通子サンです。
「あたし」というのが「あちし」と聞こえます。
そこがなんともカワイラシイ。
つけまつげたっぷりの瞳は、少しふせると美しさは増します。
現代的な口元も魅力的です。
このヒトはきっといまの時代でも充分通用すると思いマス!

でも、すじはよくわかりませんでした。
こんな時、私は“あの頃のひと”にはまだまだ遠いんだワーと
寂しく思ってしまうんでした。なんでそうなるの?と理解できない。
特に、今回は、ラスト、嵐が過ぎた朝、帰った筈の黒田さんが
実は泊まっていて、いきなり外国へ双葉さんと精神修養に行くと
言い出すところ・・・何か言いたげにみつめる霧子サン・・・
え?なんで?夕べ何かあったんですか?????
そんでもってその双葉サンが、彼女の性格は別として、とても気の毒。
通子サン扮する霧子はちょいと奔放すぎやしませんか?
いまの時代であっても、彼女のスピードにはついてけない。
でも、正直で素直で明るくてわかりやすくて。
太陽のような大きな向日葵の娘、通子サンにピッタリでしたネ。

ファッションでは、さすが通子サン洋装がとてもお似合い。
スケート姿もかわいらしく、後ろにダーツの入ったコート姿や、
歯医者さんでの受付嬢の白衣姿もお似合いでした。
喫茶店にもお入りになるし、食堂でお重も召し上がって、
外食がすっかり身に付いていらっしゃる。ううん、モダンなこと。
原作は宇野千代先生だとか。やはり。そうか。それで合点がいく。

相手役の夏川大二郎サン、お腹が気になるワ。

昭和14年・松竹(大船撮影所)/監督・佐々木啓祐
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by orochon3 | 2004-09-20 21:18 | 戦前松竹 | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


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