さすがP.C.L、浪子をキューバの豆売りで踊らせるし、
浪子の実家もとってもモダン!
そして、お台所も使い勝手の良さそうな、広くて清潔な雰囲気。
継母(英百合子)が鉄板でお菓子を焼いておられます。
大きなクッキーのようなものらしいです。
女中さんの数も多いですね〜。
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細川ちか子サン、この時推定29歳です。なんだかずっと変わらない人ですネ。
浪子の産みの親の姉役ですが、既に貫禄がある。
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最後に浪子の立ち姿。嫁いだ屋敷の玄関先にて。
袂が長いですねぇ〜、まだ良い時代なのですね。
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昭和9年/製作・P.C.L.映画製作所/監督・矢倉茂雄
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by orochon3 | 2013-06-04 13:19 | 戦前東宝 | Comments(0)

浪子の一生

初めて『不如帰』と出逢ったのは、映画でも本でもなく一曲の歌でした。
中学の頃に聞きまくっていたエノケン。
有名な「洒落男」も大好きですが、お気に入りはだんぜん「ラヴ双紙」。
エノケンが一人二役で演じていたというこの曲は、
『不如帰』や『金色夜叉』がテーマになっているのです。

♪逗子の浜辺 武男と浪子二人づれ
 ねえ武男さん 人間はなぜ死ぬのでしょう
 なにを言うぞ お前が僕を愛すなら
 きっと治る きっと治るよその病気

 ええきっと治るわねえあなた
 千年も万年も未来まで 死んでもあなたの妻ですわね

 ないて血をはく思いの不如帰

“ないて血をはく”だなんてすごい歌詞!
ものすごく興味が湧いてきます。これは読んでみなくちゃ!
そして美文のあふれる『不如帰』を読んでのぼせました。
逗子の浪子不動も見に行ったくらい熱の入れよう。
映画はどの作品も観たことがなく、初映画はこの『浪子の一生』。
ははは、なんともへんちくりんな映画でした。
千々石も出て来ないし、継母はとっても優しいし、、、
時代設定も明治ではなく、昭和9年なんでしょうか?
“キューバの豆売り”のレコードをかけて踊りまくる浪子なんて!
それでいきなり胸の病を患うとは、なんだか信じ難い〜。
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伏見信子サンのりのりで踊っていました。
そののりのりのまま、武男との結婚準備にかかります!
百貨店の外商さんがきて家族揃って品物を選んで幸せそう!!
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そして、、、新婚旅行へ!
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当時としてはかなり接近しているではないですか???
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こういう幸せな幸せな場面のあとには、必ず哀しい場面がくるのです。
浪子さん、肺を患い離縁されサナトリウムで亡くなります。
ああ、人間はなぜ死ぬのでしょう、千年も万年も生きたいわ!!
まさしく、ないて血をはく不如帰、一巻の終わりであります。

なんちゃって。
長くなったのでワタクシ的つぼの場面は、またあらためまして。

昭和9年/製作・P.C.L.映画製作所/監督・矢倉茂雄
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by orochon3 | 2013-06-02 08:52 | 戦前東宝 | Comments(0)