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いま出ている「オール読物」9月号に
“高峰秀子という映画史”が掲載されているということで 久しぶりに購入いたしました。 そしたら、なんと、読みたいと思っていた直木賞受賞作品 「ちいさいおうち」が掲載されていて、小躍りして喜びました! 昭和10年代の東京郊外にある赤い屋根のちいさな家に住む、 玩具会社のサラリーマン中流家庭のおうちに住み込んだ女中さん、 彼女の回想記という形をとったこの作品はまったくのツボ!! ハードカバーで買おうか迷っていたのでした。 (私は重いという理由だけで文庫分になるのを待って買う派です) 早速読み始めてみると、なんと、なんと、なんと! 途中でぶつ切りになっていました。 この作品は長いので、第一章と第二章のみ掲載します、とのこと。 確かめずに読み始めた私がイケナイのですが、残念無念。 しかも第三章がかなり要のようです。気になって仕方がない! このオール読物には、「ちいさなおうち」の筆者と林真理子の対談、 「戦前日本は明るく豊かだった」というものも掲載されていました。 私もそんな雰囲気を薄々感じていたのですが、いかんせん当時を知りません。 同じく戦後生まれの二人が何をどう語るのか興味を持って読みました。 山本夏彦氏などの原体験を持った方ほどの説得力は勿論ありませんが、 もっとあの頃のことを知りたいという意見には大賛成です。 あの頃の邦画を観ていると、いまだにびっくりする事があります。 なんだ今と同じじゃないという事が多いです。 戦争を抜きには語れないかもしれませんが、戦争だけではない昭和初期を、 あの頃をご存知の方がご存命中にもっともっと知りたいのです。 また筆者の中島京子さんがあの頃の婦人雑誌をよく読まれていたと知り、 同じように読んでいてもこんな作品を書ける人もいるのだなぁと イヤになったり嬉しくもあったり。 という流れで「高峰秀子という映画史の少女スター時代篇」は おもしろかったですね! 実際に映画をもう一度観て(というか彼女は初見らしいです) ご本人が作品やスタッフやらについて語る。 ほとんど観た事がある作品だったのですが、改めてもう一度観たい、 と思ったのでした。 やっぱりホンモノはおもしろいです。 ホンモノというと佐藤愛子のエッセイもスコブル快かったです。 何も知らぬ若輩者が昭和10年代を「ふるきよき時代」と 憧れを持って語るが、実際は不衛生この上ない時代だったと。 現代の清潔で快適な暮らしがあの頃の理想だったのに、 現代人はあの頃を「良き時代」と賛美する、、、 このへんてこな流れを作っているのは多分人間の欲望だろう、 欲望が更に文明をよぶ、これでよしということは恐らくない。 バッサバッサと切って捨てられたような感もありますが、 本当を知った人の話は本当におもしろい。気分が良いです。 ついでながら、、、。 この9月号で一番おもしろかったのは実を言うと、 “祝40年!東海林さだお大特集”だったのでした! 偶然ながらも読む事ができて大変嬉しかったのでした。 オール読物、しばらく続けてみようと思います。
by orochon3
| 2010-09-06 17:52
| 本
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