「希望」土井晩翠(「天地有情」より)

土井晩翠という人について、
私はほとんど何も知りませんでした。
もちろん、今も変わらずほとんど知りません。
思い浮かぶのは、滝廉太郎の荒城の月の作詞者であることと、
いろんな学校の校歌を作詞したということ、くらいです。
まったく興味のなかった土井晩翠なのに、何故かふと詩集を手にしていました。
数日前の昼下がり、近所の本屋さんでのことです。
何気なく開いて最初に載っていた詩を読んだとき、
胸の中に大きな波がよせてきたのです、
もし本屋さんでなければきっと声をあげて泣いていたのではないかと思います。
明治32年発刊の「天地有情」の冒頭におさめられている希望という詩です。
(こちらの青空文庫にて全編を読むことができます →  )
むねをうつ、という言葉はいかにもという感じで軽々しいですが、
文字通りにこの詩は私の胸を大きくうちました。
力のある言葉は人のむねをうつ、
私ごときが言う言葉ではありませんが、本当に素晴らしい。
素直な言葉で「感動しました」と言えます。

土井晩翠は数えきれないほどたくさんの校歌を作詞していますが、
その中でも有名だという宮城県の浅水小学校の校歌を初めて知りました。
その三番です。

 雨と嵐のあるるのち
 晴れたる日あり
 ゆるがざる
 望抱きて進むなり
 艱難人を玉と成す

この校歌を歌った小学生たちは、生きていく中できっと何度もこの校歌を
思い出すことと思います。
 うつうつと影をおとしてしずみたるわれをのこして陽ざしは春に

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by orochon3 | 2017-03-17 12:46 | | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


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