カテゴリ
最新のコメント
ライフログ
以前の記事
タグ
たべもの(581)
おでかけ(421) 日本酒(127) 源氏物語(33) ワイン(17) 酒器(16) 桜(14) 健康診断(10) 伏見稲荷(8) ワンタン麺(8) 昭和10年(8) ねこ(7) 水泳(6) 蓮(6) 昭和13年(5) 昭和11年(5) 昭和15年(5) 昭和14年(4) ビール(4) 昭和17年(4) 田中絹代(4) 昭和16年(3) アロエ(3) 着物(3) ブラタモリ(3) 水まわり(3) 昭和18年(3) 原節子(2) 昭和8年(2) 昭和9年(2) 焼酎(2) 入江たか子(2) 買い物(2) 有馬(1) 洋館(1) 岡田時彦(1) 牛丼(1) 清川玉枝(1) 昭和12年(1) お風呂(1) 検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
「源氏物語」(瀬戸内寂聴)は若葉の中盤、
とうとう柏木が女三の宮の姿を見てしまいました。 これから彼が辿る道を思うと、あれあれ、見てはダメ! と心の中で思わず言ってしまいました。 若葉に入ってから急に皆さんの台詞が多くなり なるほどねえ、と感じ入ってしまうことも しばしばになりました。 先日は、源氏の院が明石の女御に言った言葉が 深く心に残りました。 『もともと親しいのが当然の夫婦の仲や 切っても切れぬ親子や兄弟などの睦まじさよりも、 他人がかりそめのほんの少しの情けを示したり、 一言でもやさしい言葉をかけてくれたりするのは、 並々のことではありません』 これは紫式部ご本人のご意見なのでしょうか、 誠にごもっともなお言葉ではありませんか。 親兄弟よりもまったくの他人である方々から 思いがけない親切を頂いた時のあのなんともいえない 幸福な気持ち、心底からのありがたい気持ち。 そんな気持ちにしてくださったあの顔、この顔が 次々に浮かぶということは私は本当に幸福な人生を 歩んで来れていたのだと改めて感謝しましたが、 果たして私は他人様へそういうことが出来たことが これまでにあったのでしょうか、 50年の生きてきた道を顧みても思い当たらず、、、嗚呼。 また、少し戻りますが梅枝の中で、 源氏の君が紫の上のご筆跡(て)を評して 『あなたの字は、ものやわらかで、 なつかしい風情のある点では、格別なのだから』 とお褒めになった言葉が琴線に触れました。 まさしく理想の”おて”ではないですか。 そういう字が書けたならどんなにか愉しいでしょう! 源氏の君は六条の御息所の”おて”があまりに素晴らしく それ故にあらぬ浮き名を流すこととなったのだとか。 そういうきっかけもあるものなのですね、、、。 文章を読んでいる時にふと、その時その時の 自分の心に響く言葉が見つかるのは読書の愉しさです。 そしてこの「源氏物語」の奥深さには驚くばかりです。 三日月がましろにひかる寒い夜うかれた冬はそこまできてる
by orochon3
| 2017-11-25 14:27
| その他(ほぼお酒)
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||