水無月の宇治 一

朝7時過ぎに出る夫と一緒に出て、
私は宇治へ向かいました。
京都で奈良線に乗り換えて、
宇治駅に着いたのは9時ちょうど。
車窓から見えた宇治川に、
ゾワゾワっとした感覚をおぼえ、
何かわからない恐ろしさに包まれました。
晴れの予報だったのに、
駅を出たらどんよりとした空から
霧雨が降ってきて、寒い、、、。
これこそ宇治ですね、晴れは似合わない。

商店街をぬけて宇治橋まできました。
ずいぶん前にここへ来た時、
「うわー紫式部やー源氏やーうへー」
などど悪態をつくほど、
源氏物語からは遠い存在だった私が、
この像の写真を撮る迄になりました。
人間、変われば変わるものです。


b0019591_08565315.jpg

おどろおどろしい雲、
紫式部の頭上に晴れ間があって
それが怖さを増しました。

そしてその横には、
夢浮橋の古蹟が、、、
ああ、とうとう来たのですねぇ。
写真、写真。

b0019591_09012960.jpg

興奮のあまり良い写真が撮れていません。
そしてこの向こうの宇治川が
あまりにも、恐ろしくて、、、


b0019591_09041563.jpg

梅雨時のせいか、いつにも増して、
雨量が多くて流れる音が怖い。
車窓から見えた時よりももっと怖い。
現代は車の音が大きくて、
それほどでもないかもしれませんが、
それでもこれだけ怖いのですから、
川の音しか聞こえなかったであろう
平安の頃ならば、
どれほど恐ろしく心細くなったのか、
しみじみと分かりました。

すっかり宇治十帖の世界にひたりきって、
橋の上から宇治川を眺めていたら、
犬の散歩をしているオバサンに
笑われてしまいました、、、。
でもいいのです、この為にはるばると
ここまでやって来たのですから。
思い存分に川を眺めていました。

宇治橋からミュージアム迄、
道が分からなかったのですが、
高齢者の方々の群がミュージアムへと
ひたひたと進んで行くので
ついて行ったら着いてしまいました。
この日は入門講座がある日だったようで、
60名ほどの高齢者のご婦人方が
わやわやとホールへ入っていかれました。

ミュージアムの方へ入ると、
入り口の女性が「映画が始まります」
とお出迎えしてくれました。
いきなり映画とは、、、と思いながら
せっかくなので観る事にしたのでした。
それが恐怖の始まりでした。
 宇治川のつよき流れに身をすくめ
   ただ立ちつくしわれを忘れる

まだまだ続きます。


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by orochon3 | 2018-06-14 17:08 | | Comments(0)


主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。


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