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田辺聖子サンの新源氏はまだまだ続いています。
けれどグーンとスピードが上がったのが やっぱり玉鬘のくだりでした。 結局誰が書いても面白いのでしょうねー。 それほど物語がしっかりしているのでしょう。 田辺サンの筆も冴えに冴えていて、 書きながら嬉しそうに笑みがもれている 田辺サンが思い浮かんできたほどでした。 恐らく、ですが田辺サンは髭黒の大将が わりと好みなのではないかと思います。 少なくとも好感を持っているように感じました。 かくいう私も、男性登場人物の中では、彼は上位に入っています。 大将の心が北の方から玉鬘へと移っていく様子が 心の中が丸見えのように描かれていました。 実にわかりやすくおもしろい描写で、 大将に同情し、応援したくなったくらいです。 初瀬参りでの再会をはじめ、 蛍や野分などたくさんの名場面が続き、 その挙句に髭黒の大将がかっさらう、、、 おまけに大将の北の方には物の怪がついていて 凄まじい憑きっぷりに恐れおののいたりして。 全く紫式部の大盤振る舞いぶりにも恐れ入ります。 そしてこれだけでも十分なのに、 もう一つのエンターテインメントが、、、 常夏での近江の君の登場。 田辺サン、もうかなりノリノリです! 早口の双六好きの姫、近江の君が登場する度に、 くすくす笑ってしまいました。 「ひやあ、嬉し、ありがとさんでおます」 なんて内大臣に言ってしまう遠慮のなさに まったくもって関西弁がよく似合って。 近江の君が登場して玉鬘の品の良い美しさが どんどん際立っていきました。 なんともすごい演出です。 柔らかくくだけたようでも 格調高い田辺聖子調で彩られた、 ”どうにもならない運命”を象徴するという 玉鬘の魅力が存分に味わえる物語でした。 ああ、おなかいっぱいです。 典雅なる波乱万丈の夢語り 夢中で頁を繰らせる手腕
by orochon3
| 2018-10-24 13:04
| 本
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