カテゴリ
最新のコメント
ライフログ
以前の記事
タグ
たべもの(581)
おでかけ(421) 日本酒(127) 源氏物語(33) ワイン(17) 酒器(16) 桜(14) 健康診断(10) 伏見稲荷(8) ワンタン麺(8) 昭和10年(8) ねこ(7) 水泳(6) 蓮(6) 昭和13年(5) 昭和11年(5) 昭和15年(5) 昭和14年(4) ビール(4) 昭和17年(4) 田中絹代(4) 昭和16年(3) アロエ(3) 着物(3) ブラタモリ(3) 水まわり(3) 昭和18年(3) 原節子(2) 昭和8年(2) 昭和9年(2) 焼酎(2) 入江たか子(2) 買い物(2) 有馬(1) 洋館(1) 岡田時彦(1) 牛丼(1) 清川玉枝(1) 昭和12年(1) お風呂(1) 検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
新しい令和という元号は
出典が万葉集だそうで、 大いに話題になっています。 その万葉集、といえば、 私のうすーい知識の中にも、 大好きなうたがあるのです。 天の海に雲の波立ち月の船 星の林に漕ぎ隠る見ゆ 初めてこのうたを目にしたのは、 中学にあがって、少ぉしだけ 大人の世界に足を踏み込んだ ちょうどその頃でした。 朝日新聞の”折々のうた”という欄で 取り上げられていたのです。 この欄を見るのがとても楽しみで、 初めて会津八一のうたに 出会ったのもこの欄でした。 素晴らしいうたを 沢山教えて貰った欄でしたが、 このうたが載った時の感動は もう格別で、今でも覚えています。 壮大なスケール、というような 大人っぽい感想では全くなく、 どちらかというとロマンチックな、 少し背伸びをしたい年頃だった その頃の私にピッタリな、 美しいうただったのでした。 万葉集といえば、 小学校の時に胸躍らせて読んだ 名作漫画「天の果て地の限り」での ”あかねさす〜”や、 ”むらさきの〜”という、 大人の世界の相聞歌しか 知らなかった私にとって、 かの時代によまれたとは 到底思えないような 現代的とも言える題材に驚き、 やさしく美しい言葉の世界に、 胸がふるえるように感動したのです。 この、美しい言葉、というものに 接した初めではないかと思います。 そしてその後、 次々と素晴らしい万葉集のうたに 出会っていったきっかけにも なったのでした。 言の葉に命がやどり胸をうつ うたは生まれてくちびるにのる 万葉集は、約1200年前に、 天皇から庶民まで日本の国の 様々な人たちが詠んだ 秀逸なうたの数々が収められている、 『日本文学史の上で 最高の国民文学のひとつ』 であると田辺聖子さんの著書 「古典まんだら」に書かれていました。 田辺さんは、その万葉集の項を こう締めくくっています。 『日本人の心の奥には 万葉人の骨太な人生謳歌が ずっと流れています。 「きよく、なほく、あかき」 という言葉がありますが、 万葉集は、 清らかで、率直で、情に厚い、 日本人の理想像を 示してくれているように 思えてなりません』 庶民も天皇皇后も、うたを詠む、 素晴らしい文化だと思いました。
by orochon3
| 2019-04-03 08:45
| 本
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||