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この11月はいったいなんだったんだろう???と思うくらい、
物事がはかどらない沈滞ムードに包まれたひと月でした。 あと10日は怒濤のスケジュールで、先を考えると気が遠くなるから、 たんたんと一日一日を消化することだけを考えようと思います。 そんな中、9月から読み始めた「血脈」をようやく読了。 いったいぜんたい、この一族はどうなっているのか??? 一度も平穏な次期がない一族の歴史を読んでいるうちに、 上を見ればきりがないし、下を見てもきりがないのだなぁと つくづく思い知らされました。 どんな人間でも、どんなに憎しみ嫌っていても、 血がつながっているという事の辛さ、苦しさ、哀しさ。 大家族の中の一人として、家族だけでなく多くの他人もいる中で、 一番力を持っていた人たちに溺愛されて育った私ですが、 幸か不幸かこの辛さ、苦しさ、哀しみがわかります。 でも、佐藤愛子さんのように彼らを理解する事はできませんでした。 この「血脈」を読んで、こういう風にたんたんとできれば良かったのかな、 と他人事ならばいくらでもわかる事なんですが、、、、 「血」は避けられないとは言え、イヤァなもんです。 時代背景を見るとワタクシの時代ともいうべき大正から昭和。 主な舞台は東京と阪神間とその他ちらほら。 興味が湧かぬ筈がありません。 この本をまだ知らない数年前、これが原作となるドラマハチローを 偶然欠かさず観ていたというのもあって、 かなり思い入れたっぷりに読んでしまったのでした。 初めは佐藤紅緑といえば原田芳雄しか浮かばず困りましたが。 あのドラマはあれはあれで良くできていたと思います。 毎夜、ベッドに入ってから寝るまでがワタクシの読書時間。 この「血脈」を読んでいる間、ベッドに入って本を手にとる時、 「さぁ!今夜は何が起こるんだろう?」と少しワクワク、少し怖い、 そんな気持ちで毎夜を過ごしておりました。 読み終えて、佐藤家とこれで縁が切れた!と嬉しい気持ちと、 もう佐藤家の話が聞けないんだ、という寂しい気持ちと半々、、、 いえ、嬉しい気持ちの方が大きかったかもしれません。 でも多分、日が過ぎるにつれて、佐藤家を恋しく思うようになる、 と、私はもう確信しているのです。佐藤家の毒にやられたような。 佐藤家の毒が切れた時の寂しさが思いやられます。 最後に、この長い物語の中で、最もワタクシの心を捉えたのは、 「父親に溺愛されて育った娘は怖い者知らず」という一文です。 はい、ご名答!
by orochon3
| 2008-11-23 23:21
| 本
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