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若者よなぜ泣くか
原作が佐藤紅緑というだけあって、
善と悪、強と弱が見事にわかりやすく描かれています。
私はこういうわかりやすい物語が大好き。
その中で吾が愛しの岡田時彦が際立っています。
クールで知的なところもワイルドな感じもステキ。
主人公は鈴木伝明で彼は陽の存在。
そして彼の親友の岡田時彦が陰の存在。
どちらも良い青年で好感が持てます。
ダメな友達である山内光がとことんダメでも
二人は陰に日向に支えようとするのですが、
結局は支えきれずに山内クンは自殺してしまいました。
鈴木伝明の相手役には楚々とした川崎弘子サン。
岡田時彦には田中絹代チャン。
これがまたとってもお似合い!
最後に二組がボートに乗って山荘へ向かう場面の
なんと美しいこと、、、見とれました。
この映画での見所は、恐らくこれが最後?
と思われる吉川満子サンのモダンなお姿の数々。
乗馬にダンスに麻雀にと忙しく遊びまわっていて
こういう姿もあったのだとなんだか嬉しいのです。
この時33歳です、カワユイ。

弘子さんのお父さん役の河村黎吉に至っては
年がら年中グニャグニャに酔っぱらっていて
非常に悪い父なのに何故か好感がもてるほど。
河村黎吉ってこういう役にはうってつけ!
そして時々画面にうつる有名人が気になります。
伊達里子に三井秀男に、もしかしたら栗島すみ子様??
私の見間違いかもしれませぬが。ああたのし。
山内クンの自殺騒動などありましたが、
何はともあれハッピーエンドで良かった、良かった。
それにしても162分という長編無声映画、
憧れの1930年代を堪能致しました。
友情も家族の愛も情愛に罪を憎んで人を憎まず
<おまけ>
この眉をひそめた顔が一番カワユイ
▲
by orochon3
| 2017-11-07 14:37
| 戦前松竹
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主に戦前邦画と、思い切り偏った読書の感想などなど。近頃はもっぱらお酒ばかりで スミマセン。
by orochon3
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